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第24話④入れ替え戦

その時事件が起きた。


Black Raptorが川本へハイタックルをした。

川本の首あたりに手がかかり、そのまま後ろへ倒された。

レフリーはすぐに笛を吹き川本の擁護を行うようチームに指示を出した。


タックルをした選手にはイエローカードを掲示し10分間の一時退出のシンビンを命じた。

その後レフリーは腕をXに交差させ、レッドカードへ変更の可能性を示唆したバンカーを適用した。


川本は、脳震盪の検査のためグランドを後にした。


その際近くにいた若色に、

「必ず帰ってくる。

それまで耐えてくれ。

ラフプレイにみんなが感情的にならないかをちゃんと見て、抑えてくれ」と言った。


若色は頷いて川本を見送った。


その時川島の叫び声が聞こえた。


「お前、もう一回言ってみろ!」

とBlack Raptorの選手につかみかかろうと

しているのを、直前で田﨑が抱え込み止めていた。

若色は走り、川島を引き離した。


悔しそうな川島に聞いた。

「どうした?何があった」


「あいつらが、、、

川本さんのことを、

『ラッキー!じいさんはもう帰ってくるなよ。』って、、、


こんなこと言われて許せないっすよ」


怒りで涙目になり肩を震わせる川島を若色は抱きしめた。


「お前の気持ちは分かった。でもあいつらはレフリーのいないとこで言っている。

これで乱闘したら、報復だと思われ、うちの心象が悪くなる。耐えろ。


そして、俺たちはラグビー選手だプレイで返せ!」


川島は落ち着きを取り戻した。

「はい。そうですね、、、

この気持ちは試合で爆発させてやります!」

川島はニヤリと笑い、心配して集まってきた選手達が作る小さな円陣の中心で叫んだ。

「俺たちの川本さんに怪我をさせたこと、後悔させてやろう!」


怪我のリスクはどちらのチームにもある。

ただ戦い、怪我をした選手をリスペクトしないBlack Raptorの選手に怒りが爆発したのだった。

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