【各論1】超少子化なのになぜ中年層にターゲッティングするのが間違いなのか
これ答え簡単ですよね
1:仕事でそれどころじゃない
2:OFFタイムに独身時代ならラノベを読めたかかもしれないけど結婚生活後だと夫に・妻に気持ち悪がられて読書不可
3:高校1年から実は不読率が急増
4:45歳ころから襲って来る老眼
つまり暇なのは大学4年まで。しかも高校1年から急激に読書ばなれしていく。それ以後の年齢は「大人なんだけど土日でもラノベを買って読みたい」という奇特な層を見つけ出すという実は苦難の道だったという事。そんなことすらも出版界ですら理解できなかった。というかPOSシステムがあるはずなのに購買動向すら把握できなかったというのが痛いのではないのかな。特にポイント付与で購買動向は把握が容易な時代にだよ。
結局ライトノベルというのは児童文学と大人向け大衆文学の中間に位置する「軽文学」という橋渡し文学であるという本質を見失ったからこんな悲劇が起きたのではないかな?
しかも「3巻目でいきなり打ち切りラノベ」ばかりだしてさらに読者の信頼を失ったから読者は児童文学、ライト文芸に逃げたというのが実情じゃないのかな?
もういい加減に乱発商法、止めたら? 読者に失礼だと思わない? で、こういう打ち切りラノベに限ってコミカライズまでして漫画も同時打ち切りだったりして「ラノベ発の漫画は地雷」という評判にまでなるというW悪循環なんだよね。それだけ出版社側が読者の信頼をこれでもかと裏切ったから信頼できる児童文学・ライト文芸に読者層が逃げたと私は思ってるんですよね。
たしかに「ライトノベルの質が下がったわけではない。売り上げが下がった理由は読者ターゲッティングを間違えたからだ」という週刊文春の主張も分かる。でも本当にそれだけなのかな? 私は「打ち切りだらけ」というラノベの現状こそ中高生のラノベ離れの真の原因とすら見る。つまり中高生読者を悲しませラノベから離れたもう一つの要因、それは「ラノベの新刊が打ち切りだらけ」ではないのか。
いい? 大人は打ち切りラノベ作品を「それが資本主義だからしょうがないよね」ってドライな感覚のまま次の作品を読み漁る。で……大人ラノベ読者層は仕事や結婚でラノベから自然と卒業する。でも中高生は違うんだ。打ち切りっていうのは本物のラノベファンを傷つける行為なんだ。だって、貴重な勉強時間や部活の時間を削ったうえでこういうことされると「裏切られた」って思うんだよ。多感な年齢だしね。
この失った信頼、そう簡単に取り戻せるもんじゃねえよ?
そして中年層の限界。これラノベの市場額推移を見ると2024年に単行本つまりなろう系を中心とした市場が崩壊していくことが分かっている。これはなろう読者の中心層である中年市場の崩壊を意味する。これは単純に老眼が進んでこれ以上ラノベを読み追えなくなったことを意味するのではないかと私はにらんでいる。「お金を持っている中高年に狙い撃ちすればいいんだ」と思ってる出版社様は人間には老眼と言う第二の本離れ期間があることをご存じないのではないだろうか。青少年に見限られて古参のラノベファンは体力の限界からラノベが読めなっていく。これがラノベ市場半減の原因です。誰でも分かることをずっと見なかったことにしようとした結果が今回の惨事を招いたと言わざるを得ない。
注
※1:第66回学校読書調査(2022年)における不読率は小学校4~6年生が5.5%、中学1~3年生が10.1%、高校1~3年生が49.8%である。つまり不読率は高校1年に上がるときにぐっと伸びるのだ。不読率とは1か月の間に漫画・教科書・雑誌などを除く読書率で計算する。よって「男子高校生層はラノベ読者層として確保してるから大丈夫」なわけがなく高校以上になると日本人はそもそも本を読まなくなるのだ。なおこの数字は30年前も今もほぼ同じで昭和の終わりころからすでに若者の不読率は大変深刻な状況であった。
だから中学生のラノベ読者層を失ったことは大きな痛手なのだ。そう、中学生までは本を読むのだ。




