寂れた港町と
オレ達は北上し今は誰も住んでない、港町に進みながら降り始めた雪を無視し進む。
途中白いライトアーマをフル装備した、変な『ゴブゴブヒィー!』や『ゴブゥ~』言う、ゴブリン集団を潰したが気になりリリー達に聞いたが………
「白いライトアーマのゴブリンは知らないけど、たまに赤いのやグリーンとかの、ライトフルアーマゴブリンなら出るよ、たまに指揮官らしきゴブリンが剣を持ってるし」
「ライトアーマのゴブリンが出たら、巣穴が在るので潰す依頼とか出ますね、あんな変な『ゴブゥ~』とか鳴くゴブリンは居ませんけど」
とリンさんは言うが、この白いライトアーマのゴブリンの近くに、巣穴や洞窟の反応はない。
ゴブリンが粒子に成っても、ライトアーマは残ってたので後で何処かで売ろう。
更に進み寂れた無人の港町に、二日後に着いたのだが着いた早々奇妙な現象に出会う、町の中心辺りから大地は揺れて無いが、変な歪みが町の中心から広がりそして……………
オレは無意識に成り記憶が途絶えた……………
無意識のまま喜一は、歪んだ空間を切り裂くと何かの断末魔の叫びと、怪しげな霧を吸ってしまいそして凛々子と凛も時間差で、怪しげな霧を吸ってしまいそして、事態を察した女神が降り立つが時は遅く、喜一を中心に異世界のキューブの一室がいかがわしい光景が広がる、しかも事態から三日も経ってる様だ………頭を抱える女神、媚薬に似た効果を浄化してやるべき事を始めた。
◆◆◆◆◆
「イッくんの体が光ってますよ!」
「イッくん………イッくん」
私はイッくんを揺すり、呼び掛けるけど反応しないし凛さんは、動揺してるし私はどうすれば?
だけどイッくんは目に光りは無いけど、前に手を翳し全身を眩い光が一瞬放たれると、イッくんは白い不思議な服装と、不思議な三枚の巨大な花びらが背後に在り、その花びらが歪む町の中心の場所に向かい、光の光線を放ちそして歪む空間に突き刺さり入って行った。
「・・・・・・・イッくん?」
私はイッくんを見た、だが目に光りは無いけど何かを警戒してる眼だ、そしてイッくんは次の瞬間消えた…………
「イッくん!?」
回りを探すと町の中心の歪む空間に、巨大な花びらが二枚に成って、手には眩い光の剣で歪む空間を斬るイッくんが居た。
私は頭がパニックに成り、凛さんは何か思考を投げ捨ててお茶を何処からか出して、一人で飲んで居たのを最後に私の頭はお祭り騒ぎだ、思考を投げ出した私はその後の記憶がない。
そして私が正気に戻ったのは、だいぶ後の話だけど…………
あの人達は誰?
◆◆◆◆
私はエルリーナ、私達六人は何故か誘拐され邪悪な石像と対峙…………無理、私は勇者でわありませんわ!
気色悪いセンスの欠片もない、邪悪な石像は私達を見てニャリとする。
「何なのアレ! キモい!」
黒髪のユウナと同じ体型? の、私達と変わらない年齢の方がそう言い、嫌悪感を全面に出しますが………誰も魔法を使いません。
「クッ…………何ですか? この身体のう……疼きは………なんですの?」
「何だ? この霧は………身体の奥が………」
「私は………イヤ………私は好きに成った男以外………」
セーラとブルーフラワ先生に、ロゼさんが身を悶え何かに抗ってました、そして怪しき赤紫の霧は私達を飲み込みイヤらしい気分に、私達は狂いおかしく成って………
そして私達八人は気が付けば、一人の男と裸で寝てました…………
股がジンジンします…………コレ、私やっちゃった?
布団は私達貴族が御用達で使ってる、布団よりフカフカで広く………この男性は、王族………イヤ、セーラの部屋に遊びに行った事在りますが、私達と差程変わらない大きさだったはず。
布団の一部と………を見たら、全員…………そう私以外もてあの銀髪の人は、何か幸せそうだし赤毛の方は抱き締められてるし、セーラは何故か満足そうだしブルーフラワ先生は、何か白目剥いてますね、何故か満足そうですし………
ロゼさんは………何で貴女も幸せそうなの? て、エリスまで奪われてるし………エリス、何で貴女まで………
だけど初めてを奪われたのに、何故か私は幸せを感じるのは何故でしょうか?
運命の旦那様に会った様な気分です、黒髪の方は………見なかった事にしました、どんだけしたのかしら………凄いですわ。
セーラを押し退け私は、彼の背中に抱き付き再び眼を閉じそして………女性の声がします………
「全て記憶の彼方へ………全く、他の邪神らしきのが近くに来るし、再び覚醒したのに封印しないとね………まさか、アレの本を見て実行する無意識て一体………この子も困ったものね」
呆れた溜め息も聞こえる…………
「皆さん…………したらごめんなさいね、まさか3日間全員とあの霧の影響受けてしてるなんて……あら、二人は…………なかったのね………未来は変わらなかったのね、まあ他の六人の未来の孫を見て来ようかしら…………」
何か今トンデモ発言聞こえましたが………アレ、私達は………が有ったはず………アレ? 私、もう恋愛無くお母さん確定なの?
しかもエリスもセーラも………え!?
私は混乱するが、目覚めない………話は聞こえてるけど目覚めない。
「まあもう一人の私は孫の顔を見れるわね、まあ数年後だけどね………私はこの子達から産まれた孫を見守ろうかしら、私は異世界に行けるし」
…………私は…………
「では隠蔽開始!」
何でオチャメ気で言ってますの? て、隠蔽てど……………
意識が遠退き記憶が消えて行く、後に私は思い出す元の世界に戻してくれた初恋の彼、私と初恋の人との間に出来て産んだ子供達、お母様達にはナイショだけどね………エリスとセーラは知ってるけど、初恋の人との結晶の三つ子とその孫に看取られ、この世を去る走馬灯で思い出し………老衰と恥ずかしいショック死をして、新しい人生に向かいました…………本当の、初めてした過激さの記憶が恥ずかしいを超えたショックで…………
「また会ったわね、今回は魂だけど………ヤッパリ隠蔽したけど、皆老衰で死ぬ走馬灯で思い出してあの激しさを思い出して、悶えて死んでますね」
懐かしい声がしたけど、先に行ったセーラもヤッパリ聞いてたらしい………皆?
「息子は生きてるけど、妻達はエルフ以外全員老衰で死んでるからね、沢山の子孫繁栄よね………し過ぎな気がしなくも無いわ」
息子? 子沢山?
「人間の身体のもう一人の私ね」
私は意味が分からないので、放心………いや………もう死んでるし何故か魂は、あの頃の姿なんですが? あと子沢山? セーラとエリスよね………たぶん。
「その魂の姿は、貴女が戻りたい姿ね………では、新しい異世界をエンジョイを………それと、本妻は実は生きてます」
「・・・・・え!?」
(本妻で誰?)
私は異世界に転生した色々モヤモヤするけど、そしてとある男性………マサさんに似てる様な、隣の人は………あのシャロさんでは在りませんが、お母様?
よく見ると回りは知らないけど、私が知らないマサさんに似た人の妻達が居た。
隣には双子の兄だか弟が居る、私は転生したんだよね?
数年後私達が産まれなかった世界と知り、兄はやはりクロイツお兄様で妹もエリスでしかも二人共に転生、何か父親違いだけど私達は新しい父マサシさんに、沢山の愛情と怖い母の優依お母様のスパルタ勉強、お母様はマサお父様とイチャイチャして幸せそうだ、私達兄妹は新しい人生を謳歌した、クロイツ兄さんは前より強く成ってて気に入らないし、クロイツ兄さんはモテモテで10人の妻を娶った…………腹立ちますわ、あと優依お母様のスパルタ教育は、ややトラウマに成りましたわ、もう数字は見たくないですわ。
私とエリスは結婚しなかったけど、二度目の人生は沢山の兄妹達と楽しく過ごせた、まあ欲を言えばお父様………マサシお父と結婚したかったかしらね、親子だから無理だったけどね。
そしてまたあの女神様に出会い、私とエリスはまた転生する………幼女の肉体を貰い…………
◆◆◆◆◆
何か体が痛い………筋肉痛?
オレは目覚めると自分の部屋ではない、広いベッドに服のまま寝てた、隣にはリリーがむにゃむにゃとしながら寝てる。
回りを見れば女性だらけ、背中には金髪美人二人が居たがベッドの下には、何故か大量の回復ポーションの空き瓶の山。
何か身体がふらつくがお腹が空いたし、何処かは分からないが広い部屋のトイレ以外の扉に行き、扉を開くと見た事無い廊下に出る。
階段を見つけ降りて行き、何階降りたか分からないがいつの間にか、見慣れたリビングに居たが何故か階段は消えてた。
ぐったりと弱ったさくにゃー、一体アレから何時間経過して何故、何処でも家に居るのだろうか?
作り置きをキューブから出して、何飯に成るか分からない時間に食事を取る。
食べてる最中にリリーが来て、何故か幸せそうにオレの隣で食事をする。
そしてリンさんを皮切りに、全員降りて来て食事をし知らない六人と話をし、元の世界に帰れる手伝いをする事にした。
黒髪の女性の花梨さんは、誰か好きな人を追ってたら何故か気持ち悪い、石像に遭遇して五人ともそこで出会ったらしい。
「異世界の人なら、帰れるよ実家近くに帰る方法有るから」
「「「「「ホントに!!」」」」」
オレの言葉に嬉しそうに言う六人、だがオレにもこの場所でやりたい事が在るので、暫く帰る案内は待って貰うのを頼むと。
「直ぐでなくて構いませんわ」
セーラて同い年らしい、オレのストライクゾーンど真ん中の惚れてしまいそうな、金髪美少女がそう言うと大人の色香を放つ美人さんは……
「そうそう、仕事したく無いし急がないでいいわよぉ~」
美人さんだが何かガッカリだ。
「ちゃんと仕事はして下さい、ブルーフラワ先生………」
ツインテールの子に、呆れられながら正論を言われる大人って………
まあツインテールのこは年下らしいが、しっかりした子だが何かリリーと似た何かを感じる。
「最後の夏季休暇終わりまでに、帰りたいですわね……」
「私はフランとこの世界に移住希望!」
姉妹らしいが妹の方のエリスちゃん? は、一度帰ったら戻って来れないよ?
「帰れる時間は分からないよ、帰った人しか分からないし戻って来た実績も無いし」
「「「「「「え!?」」」」」」
六人は呆然とするが、途中で一人開き直る………残念大人のカルミアさんだ。
「では無職だし異世界だから、グータラして生きて行こうかしら」
現実をオレは言う。
「働かざる者食うべからず、働かないと暮らせないよ」
残念大人のカルミアさんは言う。
「何で異世界も、働かないと生きて行けないのよぉ~!!」
呆れながらカルミアさんに、ツインテールのロゼちゃんが言う。
「普通でしょう、カルミアさん………」
冷たい視線がカルミアさんに注がれる。
「働くから、そんな冷たい眼で私をみないでぇ~!!」
こうして暫くの間滞在して、色々始めた。
先ずは住む所と研究ラボ作りは、壊れた家屋をキューブに回収して、キューブが内部で居住する家を製作する。
使えないのは区別し、再利用する物と分けながら保管を始める、研究ラボはキューブに入ってた鋼材と、魔法で地下を掘り短距離ポーターを居住とラボを繋げ、掘った穴は埋める。
ある程度空間を造りキューブで、鉄骨を組み上げさせて崩れない補強をして、キューブの機能を更に使い頑丈にして照明も追加する。
隠し港を造り一応緊急時脱出港にする、多分使う時は緊急時脱出よりは船とかの、実験アーティファクトの出航に使うだろう。
他にも防音施設や、エルフさん達の残した研究資料や参考に出来る、未完成理論の研究資料等を纏めキューブから本棚を出して並べる。
この地の拠点の整地をして、キューブ製作した居住拠点を出して、地下室を六階層造り地下一階と二階は物置、地下三階と四階は未定だが一応物置が足りなく成ったら、四階までは物置にする。
地下六階は短距離ポーターと、色々出したくないお宝や設計図等を保管する、後は缶詰めする用のベッドに小さな部屋には、エリーとイチャイチャする部屋を作った。
いつ使えるかは未定、まだ部屋を作っただけで物が無いし、エリーと相談して決める………たまには、誰にも知られずに二人でイチャイチャしたいし、転送ゲートはどうやら実家までなら大丈夫らしい、永久機関をセットして稼働させ居住拠点のお風呂とトイレ以外は、使える様に成った。
少し色々有ったが、近くから温泉を引きお風呂も使える、トイレもキューブのを解析して、永久機関のエネルギーで稼働出来る仕様に、キューブの知識を使い改造と改良し何ヵ所かトイレを設置。
待ってる間にリリーは戦える人を連れ、モンスター狩に行きエルリーナさんにセーラさん、ロゼちゃんと花梨さんはモンスターの姿にダメージを受け、撤退したらしい………可愛過ぎるモンスターを、四人は倒せなかったらしい。
あと何故かエリスちゃんは、子犬にしか見えない白いふさふさのスノーウルフと、モコモコふさふさの白いスノードッグが、何故か懐きそして四人より頼もしく飼い慣らした二匹で、モンスター狩をするのだった。
しかも二匹が強く成ると、スノードッグのケリーは普通の大型犬サイズに成り、スノーウルフは馬位に育ち何故かエリスちゃんを乗せ駆け回る…………
なんだ………この不思議な光景………
あと何故かリンに負け、彼女を愛人契約してしまったが………それで良いのかなリン、あと残念大人のカルミアさんに毎晩襲われる…………オレの初めては、カルミアさんに奪われた………そしてリンと毎晩、オレを夜中に襲い来る…………エリー………ゴメン、先に大人の階段を強制的に登らされたよ………
自棄に成ったオレは、虫食いの魔力成長させる禁断の行為をし、リンの魔力を引き上げカルミアに逆襲した。
数日後に数日間の記憶が無い、何故か全員の好感度が凄く高いのは何故だろうか?
あと何故かエリーと通信すると、恥ずかしがりながら「また喜一と大人の一夜過ごしたい」と、記憶に無い事を言われた……数日間の間に何が有ったんだ?
色々整備を終え、また何日か記憶が無いが何故かエルリーナさんやセーラさんに、ロゼちゃんやエリスちゃんが優しいのだが何故だ。
何故かいつの間にかリリーが、「二人目の恋人にしたんだからちゃんと、私を大切にしてね」と、記憶に無い事を言われ混乱し、また数日の記憶が吹き飛ぶ………
何か色々忘れてるが、全員何故かオレに好感度が恋人の様高いのだが?
一応やるべき事は済んだので、転送ゲートを使い屋敷に向かい、次にリリーとリンを置いて六人を連れて何故か冬景色の故郷、色々混乱してるが異界湖に行き六人を返した………筈だった。
「何で花梨さんは帰ってないの?」
何故か抱き付いてる花梨さんに聞くと。
「ダーリンから離れたくないから」
オレは何時から花梨さんと、恋人同士に成ったのかな?
「離さないからね、喜一」
「……………喜一、三人目なんて聞いてないよ?」
何故か背後にエリーが、怖い顔で居た。
「オレに訊かないでくれよエリー!!」
一ヶ月の旅は数ヶ月経ち、そして何故か上坂さんの妹の絵里さんが、四人目の彼女に成り………妹が怖い眼で此方を睨む。
(絵里の裏切り者………許さない)
「やっと喜一と恋人に成れた、ありがとトモヨさん」
「私の存在薄く成ってる?」
何故か泣きそうな顔のエリー、大丈夫だエリーは最初に結婚する彼女だから。
「そうかい絵里ちゃん、だが私の義理の娘はエリーナよ」
「お母様………」
「喜一を宜しくね」
母に認められたエリーを連れ………ては、何故か行けなかった。
「まだまだエリーナは渡さないわ、私の自慢の娘だからね」
「お母さんの本当の娘は私よ!」
「あら? 居たの」
わざとらしく妹のユアを煽る母、涙眼の妹を無視してエリーを連れデートに行く。
「ダーリン」
「ダーリン」
「アナタ」
何故かエリーがオレをアナタて、まだ結婚してないが言うし絵里と花梨の間に、何やら女の戦いが勃発してる。
こうして色々有った、一年が終わりを迎えた。
四人の彼女と愛人と共に………




