異国の神を信じないものに真夜中の死を
掲載日:2021/07/18
異国の神を信じないものには真夜中の死を
異国の神は与えようとするのかもしれないが
人の持つ可能性を簡単に無視さえしなければ
僕の遺骨は大海原に霧散されるためにある
すべてを読み解くためにはすべてから
逃げるしかないからぶらぶらと生きて来た
生きるってそんなものだというのも知っている
月明りの音がする六月末日未明の裏庭の集会で
野良詩人のための「詩と転生」の儀式が執り行われる
最期には唇を濡らしてもらって微笑んでみせる
それは牙を剥き爪を立てる野良詩人の強がりかも
ようは生きる絶望てき苦悩は繰り返されるって?
コップ一杯の生き血をすすりながらそれは飲み干し
それが今回のも生きる意味は地獄だけだという
答えの此岸なのかもしれないもはや明けない闇夜に
二度と見られない華やかな夢を一度見たことを
それを見て死ねるなら幸せかもしれないことを
信じ込もうとする愚かな詩人の死に方をだれも
否定してはいけない異国の神を信じない冷たい疾風でも




