瓶の中に閉じ込められた僕!
僕は、田舎から都会暮らしをする為に出てきた26歳独身、26年間彼女ナシの
三浦 貞文です。
先ずは、家賃が安いマンションを探して、近くでバイトを始めるために
ラーメン屋さんで働き始めました。
僕はカメラマンになりたい夢があるので、プロのカメラマンの人に着いて
回って勉強していました。
家に帰って来る頃には、何時も疲れてベットで寝ているだけの生活です。
そんな時の事、、、。
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怪しげなおばあさんがいろんな色の瓶を売っていました。
『おっ! そこのお兄さん? もし良ければこの瓶を買わない?』
『えぇ!? なにそれ?』
『何でも欲しいモノをこの瓶の中に閉じ込める事が出来るビンだよ!』
『その瓶が、、、なんの役に立つの?』
『例えば、、、? 夢とかないの?』
『えぇ!? あるある! それが叶うの?』
『あぁ~もちろんだよ! 何でも叶うと言っただろう!』
『ほーう! 買うよ~ 幾ら?』
『5000円だよ!』
『ちょちょっと待って! それって高くない? 今の僕の全財産が5000円
しかないんだよ!』
『じゃ~ 増やせばいい!』
『どうやって、、、?』
『欲しいモノに向けて瓶の蓋を開けるだけ! 後は閉じ込めて! 出す時も
簡単だよ! 瓶の蓋を開けるだけだからね!』
『でもさ? ぼったくりじゃないよね? 僕をだましてない、、、!?』
『まぁ、疑うなら、、、買わなくていいよ!』
『ウソ嘘! 買うよ! はい! 5000円』
『毎度アリ~ お兄さん! イイ買い物したねぇ~』
『まぁ~どうだかな、、、?』
▽
取りあえず、、、僕はあのおばあさんの言う通りに【瓶】を買った!
見た感じ、何処にでもありそうな普通の瓶だけど、、、?
今は何しろ、、、今持っている全財産の5000円がなくなってしまった。
だから、それ以上のお金を手に入れないといけない!
僕は家に帰って、一人で考えていた。
そうすると、、、?
テレビの画面に札束が積まれていた!
【これでもいいのかな? 欲しいモノなら大丈夫だろうと思って瓶の蓋を
開けてみると、、、?
【シーーーーーーーュッと】
吸い込まれるみたいに、テレビの画面の中から、札束の束が瓶に吸い込まれて
入っていった。
『えぇ!? お.お金が瓶の中に入った、、、!?』
テレビの画面の中では、その札束が消えていない、、、!?
【これ? 本物のお金?】
僕は瓶の中から、あの吸い込んだ札束を僕の家のテーブルに出した。
【バサッと】札束がテーブル一面に出てきた!
見ても、触ってみても、本物の1万円札にしか見えなかった。
僕は先ず、遠くにあるコンビニでこのお金を使う事にした。
『いらっしゃいませ~』
僕は、お弁当やお菓子に日常雑貨などいろいろ買ってレジに持っていくと、、、?
『すみません! 1万円しかなくて、、、。』
『いいですよ! 全部で2567円になります!』
僕はあの1万円を出した。
『おつりは、7433円です! ありがとうございました。』
『あ.どうも、、、。』
使えた! まったく後の事は考えてなかったけど、、、?
あの1万円札が使えた事が嬉しかった!
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僕はあのおばあさんに会いに行く。
『おーう! 昨日のお兄さんじゃないかーい! どうだった?』
『それが! あの瓶にお金を吸い込ませたら入ったよ~ 凄いね! この瓶!
でも、このお金、本物なの、、、?』
『もちろん! 本物のお金だよ! 入れ替えたからね! どんな風に手に入れ
たかは知らないけど、、、? 今頃、相手の人は困ってるだろうねぇ~』
『そ.そんな、、、!?』
『まぁ、気にしなくてもいいんじゃないのかい? バレる事はないよ~
いろいろこの瓶には仕掛けがされているからねぇ~』
『...仕掛け?』
『まぁ、気にしなくていいよ~ それにそのお金はもうお兄さんのモノなんだ
から! 好きなように使いな!』
『えぇ!? いいの?』
『いいに決まってるだろう~! すべてお兄さんのモノなんだから~!』
『ありがとう! おばあさん!!!』
『いいんだよ!』
▽
僕はあの日から、僕の【欲しいモノ】をバンバンこの瓶の中に吸い込んだ!
僕の夢も、僕の好きな女の子も、お金も、欲しいモノもすべて、、、。
僕はかなりイイ気になっていた!
相当、調子にも乗っていた!
『人生ではじめて弾けた時だった!』
...ある日、僕は僕と同じ瓶を持った女性にいきなり、瓶の蓋を僕の前で
開けられてそのまま吸い込まれた。
まさかまさかの、、、!?
この女のコレクションに僕はなった!
毎日、、、瓶をのぞき込むように見られている。
何処にも行く事も出来ない、タダのコレクションになってしまった!
『これが! 僕の最後の結末なのか、、、!?』
最後までお読みいただきありがとうございます。




