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第12話 2人目の自分

「大丈夫か、お前ら?」

 僕は岩陰に落ちたハルを引っ付いているもう一人と共に引き上げる。

「あー、びっくりした。まさか影からでたら空から天使が降って来るなんてな……⁉︎」

 ハルは背負っているピンク髪に白翼の天使をその場に下ろす。

何処かで見た事ある気が一瞬したが、気のせいだろう。

一学期のある日、体育の授業が終わり運動場グラウンドから教室に帰る途中、担任の先生に頭が痛い気がするというと、気のせい気のせいと言っていた。

だから気がするは気のせいになるのだ。

「空から降って来たねえ。……本当は倒れた所をハルが攫って来たんじゃないの?」

「そんな訳ないだろ。いや、無いとも言い難いけども、さっきすげー音がしただろ?」

「あっちの方が凄かったよ」

 僕は後ろの方を指す。

 そこに、魚や海藻を喰らう銀の毛並みをした一匹の狼がいる。

「ん。珍しいな、あんな色の狼なんて」

「……」

 すると、ミツルが立ち上がり、おもむろに狼へ近付く。

「やめとけミツル、危ないぞ?」

 僕は適当にハルを手で静止する。

 そして、狼の側まで寄り、それに気付いた狼は食事を止め、ミツルの事をじっと見つめる。

「……」

「……」

 そして、狼はミツルにこうべを垂れるとミツルは狼の頭に手を当てる。

 そして、ミツルの頭に記憶メモリーが流れ込む。

「……これから宜しく、ナツキ」

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