選択
………もう朝か。
神器集めは紅魔館のメンバーで行うらしい。
それに伴って今日8時に神器集めについての説明がある。
サバイバルゲームの脅威の中で神器を探せる場合担当の場所探し、戦闘が出来ない程の怪我人かもし刺客に遭遇した時に生き残る程の力が無い下級妖精等はここに残る事になる。
どちらも今日の説明で申告しなければならない。
勿論僕は神器集めに回る。
いくら武器が剣しかなくても戦っていけるからだ。
銃が無い分弾幕中心の相手には不利なのだが。
「リク、入るわよ」
そう言って部屋に入ってきたのは霊夢。
「どうかした?」
「もうすぐ8時よ、行きましょう」
時計を見るともう四十五分になっていた。
「そうだね、行こうか」
「これで全員ね」
8時に集まった時にはもう大半が集まっていた。
そして五分ほど経った時に全員集まって説明が始まった。
演説台の上に立ったレミリアが言葉を発する。
「さて、もう分かっている人が殆どだろうけど、もう一回説明するわ」
「選択肢としては、邪神を封印するための神器を探す神器班」
「ここに残り防衛するか怪我人の治療に努める防衛班」
「そして直接邪神教の本部を叩いて邪神そのものを復活させないようにする討伐班」
何か某巨人の兵団選択の台詞に似ている…………
て言うか討伐班何て有ったんだ。
「さて、一人ずつ選んだ班を咲夜に教えておきなさい」
「明日詳しく教えるわ」
「でも、異世界人の人は生死が分からなくなるからなるべく討伐班に行くのはやめて置いてほしいわ」
僕は討伐班には行けないが、まあ神器班に行けばいいだろう。
そんな事を考えていたらもう自分が選択する番になったようだ。
「神器班で」
「分かりました。明日は13番の部屋にお越しください」
さて、自分の番も終わったしどうしようか。
そうだ、霊夢は何処を選んだんだろう。
「おーい」
「何、リク」
「いや、どの班にしたのか気になって」
「私は半強制的に討伐班に行かされたわ」
「じゃあしばらく会えなくなるね」
「大丈夫よ、何たって私は博霊の巫女なんだから」
「じゃあ、ちょっと図書館にでも行ってくるわ」
「うん、じゃあ後で」
図書館か。
ひょっとしたら、神器について書かれた本があるかもしれない。