自分達の敵とは
昨夜が助けに来てくれた後、霊夢と再会した。
「リク、あなた生きていたのね」
「昨夜が助けてくれてね」
「そう言えば、集会があるみたいよ後10分で」
「なら、行くか」
そんなこんなで集会の場所にいったら、10人位が集まっていた。
席に座ると、恐らくレミリアであろう少女が話しかねてきた。
「あなたがリクね」
「そうだけど……」
「今回の異変について、あなたのような別世界の人物が居るのは助かるわ」
「ああ、もう集会が始まるから帰るわね」
ついに集会が始まった。
皆に話しているのはレミリアである。
「皆も知っている通り今の私達はとても危険な環境で過ごさなければならないわ」
「そこで、この集会よ」
「幻想郷の生存者は紅魔館か地霊殿のどちらかに行っているわ」
「どうやら、あの紙によって知らされる死亡者は私達幻想郷の人達だけみたいなの」
つまり、今も何処かで人が殺されているかも知れないと言うことか……
ここで霊夢が口を開いた。
「で、この異変は誰が起こしたのかしら」
「可能性は、3つ」
「まずは、紫」
紫……確か、幻想郷の賢者だっけ?
何でそんな人物が?
「紫はあり得ないわ、紫は異変を起こすような人じゃないわ」
反論したのはアリス。
アリスの言う事は最もだ。
「でも、アリス。突然現れる紙、有るでしょ。あれはどうやら何処にいても現れるのよ。こんな芸当、紫位しか出来ないわ」
「そうね、けれどこの選択肢の確率は低いと思うわ」
「そうだぜ、残りの二つの方が確率が高いと思うぜ」
魔梨沙がアリスに後ろ楯をする。
「そうね、次は……多分これが一番確率が高いと思うんだけど、邪神教ね」
「邪神教?」
「ああ、そう言えばリクは知らなかったわね、この中で邪神教について細かく知っている人は居る?」
……誰も手を上げなかった。
「そう、じゃあ説明するわね」
「邪神教って言うのは、邪神ナイアレルホラップを崇める宗教よ。最近幻想郷の境界が薄くなって来たのが原因か突然人里に現れたわ」
「ここからはパチェが見つけた禁書の中に書いてあった事なんだけどどうやらナイアレルホラップは現在封印されている様なの、で封印を解くためには大量の人の魂が必要なの、だから怪しまれないように大量の魂を集めている可能性が有るのよ。もしナイアレルホラップが復活したら幻想郷だけでなく他の世界も崩壊するわ。もし邪神教の仕業だったら今すぐにでも壊滅させないといけないわ」
それは怖い……
絶対に阻止しなければ……
「じゃあ、三つ目は何なの?この二つ位しか無いと思うのだけど」
「三つ目は最悪の選択肢……」
「創造神ルカよ」
ルカ?
何でそんなのが……
確かにこれぐらい普通にやれるだろうけど。
「ルカが消えたのよね、霊夢」
「そうね、昨日居なくなっていたわ」
「なら、この選択肢が成り立つわ。ルカは退屈を嫌う奴よ。もしこのゲームもルカによって動いているのなら私達は必ず死んで、しかも長続きする仕組みで動かしている筈よ。けれど、死んでも生き返らせて貰えるからまだいいほうね……」
「けれど、絶望と恐怖に満ちたような状態で殺されると思うわ……」
うわ、ルカ怖!
絶望と恐怖に満ちたような状態で殺されるとか怖!
「で、最終的に言うと、どの選択肢でも本人を倒さないといけないことになるわ」