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エピローグ

 それから戻ってきた俺達は、まずサーシャ達が国王に、ミルルたちが魔王達に、そして俺達は鈴と一緒に俺達の現実世界に。

 “人工知能”や“ε(エプシロン)”について話をし、もう一つのあの世界の修正w歩することになった。

 ただふと思うのだ。


 あの、もう一つの世界の壊れたと思われていた“人工知能”。

 自分の世界を守りたいとあの時、感情があったのではないのか?


「俺が考えすぎなだけだな」


 感情移入しすぎるのはほどほどにしないといけない。

 そうであって欲しいと思ってしまうのは、分かれたとはいえあの世界が気に入っているからだろうか?

 あそこは“ε(エプシロン)”の魔力で作られたい世界の人々が時に笑い、時に泣き、時に怒り、時に微笑む場所だ。


 それらを統治する“人工知能”に完全に感情はなかったのか?


「なんて夢見がちな物語の話をしていても仕方がない。さて、行くか」


 そうして俺は俺の住処に戻る。

 こちらの時間とあちらの時間は違う。

 すでに数日たっていて、鈴もすぐにその場所に向かう事になっていた。


 なじみのある道を通っていつものように階段を上り、ドアノブに手をかける。

 玄関の鍵が開いていたので不用心だと俺は思った。

 中にはミルル達が深刻そうな表情で座っていた。


 サーシャとマーヤまでいる。

 もしや交渉に失敗したのだろうかと思っていると全員がはっとしたように俺を見た。


「タイキ! 戻ってきたのですね!」

「え、ちょ、ミルル……」


 そこでミルルが立ち上がり、走って俺に抱きついてきた。

 こんなに心配されていたとは思わず俺は、動けずにいると、


「タイキ、こっちの方は大丈夫でしたよ」


 サーシャが楽しそうに手を振る。

 次に抱きついてきたミルルが、


「魔族側もお手伝いできることになりました。後はタイキ達の方だけです」

「俺達の方も大丈夫だ。これから少しずつ変わっていくはずだ」

「そうですか……よかった。それにタイキもまた来てくれましたし」

「全部後はお任せというわけにはいかないだろう?」

「そうですよね、タイキってそういう人ですものね」


 ミルルが何故かそんなことを言っていた。

 けれど嬉しそうだからそれ以上は俺は突っ込まなかった。

 そこでサーシャがさらに、


「でも戻ってきたならさっそくデートしましょう! 約束ですよ!」

「……そう言えば姫なのにいいのか?」

「連絡係ということでここに同居することになりました」

「え?」

「しかも、レテとチルド伯爵もです。なんでもタイキを自身の目で見定めるとかなんとか」

 

 それを言われながら確かに今の状況ならば、俺自身の動きが信頼できるのか見るというのは当然だろう。

 そう俺が思っているとサーシャが、


「さあデートしましょう!」

「疑似デートだろう? それにまだ鈴が来ていないぞ。おーい、女神様」

「はーい、何か御用ですか、タイキ」

「鈴はまだか?」

「あと一分くらいで来るでしょう。でも……タイキ、もてているわね」


 楽しそうに笑う女神様に俺は、これのどこが持てているんだと思った。

 それを表情から読み取ったらしい女神様が、


「皆は、タイキが一人ひとつづつ貰えたら欲しい?」

「「「「欲しいです!」」」」

「よーし、女神さま頑張っちゃうぞ~」

「止めてぇええええええ」


 俺は悲鳴を上げて必死になって女神様を止めていると、鈴がやってきた。

 だが、鈴は私も欲しいと言い出して、俺の味方がいない。

 何とかそれを思い止まらせて、俺が疲労で倒れそうになっているとそこで女神様が、


「それでタイキ、ここに来た時にいたわよね。どんなチートがほしいって。結局あれは決まったかしら」

「そういえばそんな話があったな。ではハーレム能力で! ……というのは冗談で、この世界に行ったり来たり気軽のできるチートかな」

「……それでいいの? もう少しいろいろこの世界でできる能力が選べるけれど」

「それよりももっと気軽に来れるようにして欲しい。ここに連れてきたのは女神様なんだろう? 連れてこられないとここに来れないようなのよりは、ずっとそちらがいい」


 そう俺の本心を述べたところ、俺の眼前に大きなおっぱ……むぎゅ。

 どうやら女神様が俺に抱きついたらしい。

 嬉しそうに、タイキ、愛しているわと言っている。


 だがこの状況でいるのはきついので、


「そろそろ離れてほしいです」

「いえ、あともう少し」


 そんな~、と悲鳴を俺があげてしばらくして解放された。

 それからサーシャとのデートの日取りを決めたり、またどこかに遊びに行こうといった話になったりする。

 これからも、この世界で皆と一緒に何かをなしていくのだろう。


 問題は山づみだが一つずつこなしていけばいい。

 その合間に、俺はこの世界を楽しもうと思う。

 こうして俺は、ゲームのような異世界で、チートライフを楽しんでいます。







「おしまい」






ここまで読んでいただきありがとうございました。途中、一年以上開いてしまってすみません。はじめの方でまとめて、結末を、異世界の女神様が気に入ったので呼び出したyo

☆、そして異世界と現実世界を行き来するチートをもらったyo☆といってまとめ、公募に出していたのですが……あとは察してください。そして大筋通りで何とか完結しました。多分、これくらいだなと検討をつけていた文字数の範囲内で終わりました。長かった……。しかも期間を開けて読み直したら、何といいますか、こんな時代になっているとは思わなかったなという感じです。また、大筋はこんな感じですがもっとテンプレっぽいハーレムにするといいますかなる予定だったのですがなんだか違いますね。今度はもう少しありがちなハーレムものになるように頑張ります。また何か書きましたらよろしくお願いします。



2016/8/11 コミケ前日にて

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