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詩集 寂しさにたへたる人の

こんなに近くにいるのに

作者: 小日向冬子

『夜明け』


目覚めて


ひとり

涙の跡

指で辿った


背中が

ぼんやり

遠くに見える


もういい


ただ

たゆたゆと

野辺にたゆとう

花になりたい


命のない

石になりたい



『二人四脚』


僕の大切なもの

君の大切なもの

銀のスプーンでかき混ぜれば

白い筋描く


青い傘の下

同じ歩幅で歩こうとする

綱渡り


  生きるということは

  孤独であることを

  ひとつ

  ひとつと

  カクニン

  していく

  作業で

  あるかも

  しれない


その言葉さえ


口に出したら

はじけて

飛んでしまいそうに


震えながら

危うく寄り添う

二人の魂だった

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