【2品目】黄金のハチミツを塗りたくれ! 浸透圧でプルプルになった美少女
氷結ワニのカルパッチョで胃袋を掴まれたリヴィアは、すっかり俺の旅の道連れになっていた。
だが、連日の野営と、もともと冷気属性である彼女の体質が災いし、ある朝、彼女が青ざめた顔で訴えてきた。
「カイト……体が、カサカサして……力が出ないわ……」
見れば、彼女の瑞々しかったはずの肌が、乾燥した冬の果実のように粉を吹いている。魔竜にとって、魔力の源である「潤い」が欠乏している証拠だ。
「よし、リヴィア。脱げ」
「えっ……!? いきなり、何を……っ!」
「治療だ。最高の『保湿』と『栄養補給』を同時に行う」
俺が取り出したのは、道中で採取した『キラービーの黄金ハチミツ』。魔力を帯びた、粘度の高い最高級の蜜だ。
秘技《ハチミツの浸透パック》ハチミツの浸透パック
「ひゃんっ! つめたっ、あ、あったかい……! 何これ、肌に吸い付いて……!」
全裸(一応、大きな葉っぱで隠しているが)のリヴィアの背中に、俺は惜しみなく黄金の蜜を垂らした。
指先で円を描くように、彼女の繊細な肌へ蜜を塗り込んでいく。
「リヴィア、よく聞け。ハチミツは単なる甘味料じゃない。これは強烈な『吸湿性』を持っているんだ」
「きゅう……しつ……? ああ、カイトの手が、ぬるぬるして……変な感じ……っ!」
「ハチミツは糖度が極めて高い。すると『浸透圧』の原理が働く。濃度の薄い方から濃い方へ水分が移動しようとする力だ。これが、周囲の水分を強力に引き寄せ、肌の奥深くまで潤いを閉じ込めるシールドになるんだよ」
「あ、あああ……っ! 本当だわ、肌が、ぐんぐん蜜を吸い込んで……中から熱くなって……!」
粘膜への直接投与
俺は、指に残った蜜を彼女の唇に押し当てた。
「さらにハチミツの主成分、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)は、これ以上分解する必要のない単糖類だ。つまり、消化器官に負担をかけず、瞬時に脳と筋肉のエネルギーに変わる」
「ん……れろっ……はぁっ! 甘い、甘すぎて……頭がとろけそう……っ!」
「さらにハチミツにはグルコン酸が含まれている。これが強力な殺菌作用を発揮し、君の疲れた細胞を浄化するんだ。さあ、全部飲み込め」
「ん、んむ……っ! はぁ……はぁ……! 体の芯が、ハチミツの熱で、ドロドロに溶かされていく……! もう、カイトの蜜がないと、私……生きていけない……っ!」
ハチミツを全身に纏い、内側からも外側からも「浸透」されたリヴィア。
その肌は、先ほどまでの乾燥が嘘のように、桃色に上気し、指を押し返さんばかりの弾力を取り戻していた。
「……ふぅ。これで魔力も回復したはずだ。次は……このハチミツを使って、デザートでも作るか?」
「……デザートの前に、もう一度……さっきの『塗り込み』、やって……?」
潤いを取り戻したリヴィアの瞳は、ハチミツよりも濃厚な熱を帯びて、俺を見つめていた。
【今節の雑学:ハチミツが腐らない理由】
ハチミツが何千年も腐らないのは、主に3つの理由があります。
1.高い糖度(浸透圧):細菌が入っても、ハチミツの糖分が細菌の水分を吸い取って死滅させてしまいます。
2.酸性度:ハチミツはpH3〜4程度の酸性で、菌が繁殖しにくい環境です。
3.過酸化水素:ミツバチの酵素がグルコースを分解する際に、強力な殺菌力を持つ過酸化水素を発生させます。




