束の間
永遠はないほうが諦めがつく。
束の間をくれと叫んでる
束の間じゃ足りず縋ってる
束の間であれと気取ってる
束の間と悟り嘆いてる
一瞬の閃光は永劫の太陽を
羨むことなどないからさ 鎖を繋がない
ひとつきりの円環を握りしめ
孤独な夜と枕とをかかえて眠るといいぜ
束の間に飢えて喘いでる
束の間にあえて甘んじる
束の間がいいと嘯いて
束の間とばれちゃ馬鹿を見る
一日の約束は千秋の楽園を
築けるはずだと信じてた頃には戻らない
ひとしきりの幸せを噛みしめろ
余韻と残響 楽しみゃ夢でもきっと逢えるぜ
束の間でも 知らないよりはましか?
束の間など 知らないほうがましか?
束の間で散れば美しく
束の間で済まにゃ火傷する
束の間がゆえに狂おしく
束の間がやけに愛おしい