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バーバラ「ハルさん!ユリアスさん!」

掛け声を聞いた二人がアトラスに向かって駆けだすとバーバラは魔導書を開く。

バーバラが何かを呟きながら魔導書に記されている文字をなぞると、

ハルとユリアスの目の前に大きな魔法陣が現れた。

アトラス(身体強化の魔法か…面白い!)

目の前に現れた魔法陣を潜り抜けた二人はより素早くなった動きで魔王アトラスに斬りかかる。

ハル「ハァッ!」

ユリアス「ンンッ!」

アトラスは二人の攻撃を上に羽ばたくことで華麗に躱すと、掌を天井にかざした。

すると突然、掌の上に氷で造られた巨大な槍が現れた。

アトラス「まずは黒髪の女からだ!」

アトラスは掌の上に現れた氷の槍をバーバラに向けて放つ。

ハル「ユリアスッ!!」

ハルの声に反応したユリアスは即座にバーバラの元へ向かうと

手に持っていた戦斧を盾のように持ち替えて氷の槍による攻撃を受け止める。

アトラス(おお…!あれを受け止めるとはいい武器だ!

かつ身体強化の魔法を受けているとはいえやつも良く追いついて防御したものだ!そして…)

ハル「ッ!!」

ハルは飛び上がるとアトラスに剣を振りかぶる。

絶えず繰り出される攻撃をすべていなして避けるアトラス。

アトラス(こいつも良い剣技をしている。経験はおそらく戦斧を持った男の方が

豊富であろうが、この剛腕から繰り出される攻撃には当たらん方がいいな…)

ハル(こいつ楽しんでやがる…でも!)

戦闘中考え事をしている様子のアトラスの姿を見たハルは焦ることもなくアキに視線を送る。

ハル「アキ!」

幼馴染からの声を合図にアキは持っていた杖を掲げると魔王の足元に巨大な魔法陣が現れた。

それと同時にハルは魔王をそこから動かせまいと、魔王の腕を掴む。

アトラス「…!自分ごと私を吹き飛ばすつもりか…!」

ハル「俺の鎧は頑丈なんだよ…!」

アキ「死なないでよね…!ハアァァ!吹っ飛べ!!!!」

そうアキが叫ぶと魔法陣から巨大な炎の柱が現れハルとアトラスの体を飲み込んだ。

炎の柱は魔王がいた部屋の天井を突き破り天高く上ると暫くの間大地を揺らした。


アキ「ハァ…ハァ…ハルは…!」

アキが突き破った天井から空を見上げるとボロボロになったハルが叫びながら落ちてきた。

ハル「ユリアース!!たす、助けてくれー!!!」

ユリアス「まったく…無事でなによりだ!」

ユリアスは安堵の表情をうかべるとハルを受け止める。

ハルが無事であることを確認したアキは安堵したのかその場に座り込んだ。

バーバラ「ハルさんの作戦、うまくいきましたね!」

ボロボロになったハルの元に駆け寄ったバーバラは

そう声をかけると治療のための魔法を唱える。

ハル「いや、バーバラの耐性強化の魔法が無かったらもっと危なかったよ。ありがとう。」

戦闘が開始された直後にかけた身体強化の他にバーバラはハルに耐性強化の魔法を施していたようだった。

その途中、魔王アトラスをの姿が見えなかったためか、ユリアスは辺りを見回しながら言った。

ユリアス「…!それより、魔王は!あいつはどうなった!」

アキ「あれで倒せてたらいいけど…さっきのでしばらくは魔法使えないわ、私。」

先ほどまでアトラスと戦っていた部屋の中に彼女の姿が見当たらないことに四人は不安を感じた。

ハル「…アキが空けた天井を辿って、外に出てみよう。」

誰か…誰か格好いい技名を考える脳みそをください…

結局のところ魔法の名前とか無しに物語すすめちゃったよ…


日曜に投稿できなかった分取り戻せたからいっか!

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