ナキVSリエル1
デュラル「ま、今はこっちでしょ。ナキ君決勝進出だよ?」
会場の中心にはナキとリエルの姿があり
観客達は戦闘開始の合図を待ち望んでいる。
アダマス「そうだな…あのエルフは残らなかったのか」
メテラエル「アルス君、でしたっけ?彼はヴェル君のことが
心配だったのか本来の力が出せず…って感じでしたね」
その話しを聞いたアダマスはどこかバツの悪そうな顔を浮かべる。
アダマス「…」
デュラル「…悪い事しちゃったね~」
するとそれまで試合の進行をしていた様子のガイアが姿を現す。
ガイア「アダマス様、開始の合図をお願いいたします。」
アダマス「あ、あぁそうだな」
会場に立つナキは目の前にいるリエルの姿の事など
まったく気にすることも無く自身の母親である
アダマスの事について考えていた。
ナキ(さっきのヴェルとのやりとり…あれはいったい…)
ナキは自身の疑念を取り払うように首を振ると
息を整えて目の前にいるリエルの姿を捉える。
ナキ(でも今はこっちだ…)
アダマスは席を立ち声を上げる。
アダマス「これより今大会の決勝を開始する!始めェッ!」
ナキ(もう俺はアンタに色々縛られる必要なんてない…
ここで俺の力を見せてやるよ…アダマス!)
開始の合図と共にリエルはドラゴンの姿へと変貌する。
ナキ「あんた確かアルスに勝ったんだよな?
アルスとヴェルは互角だって聞いたぜ?」
しかし自身の体躯よりも遥かに大きなその風貌に
ナキは怯むこと無くゆっくりと間合いを詰める。
ナキ「なら、あんたに勝ったなら…俺はヴェルよりも強いってことだ」
そう言った瞬間、ナキはリエルの顎を蹴り上げる。
そのまま上空に飛び上がったナキは
次の攻撃を仕掛けようと拳を強く握る。
リエル「ッ!!」
しかしリエルは上空に居るナキに対し大きく口を開けると
レーザービームのような熱線を放つ。
ナキ「熱ッ!」
空中で身動きが取れないナキは咄嗟に腕で顔を覆い
熱線を防御する。その勢いを利用し、距離を取ったナキは
手に籠った熱を取り払うように腕を振る。
ナキ「熱~…(距離を取るのはよくなさそう…なら、『こっち』だな)」
ナキは腰の部分に手を伸ばすとベルトに
幾つか装着された金属の棒のような物を手に取る。
リエル「…?(あれは…棍…棒?)」
金属の棒を二つ手に取ったナキはそれを繋げる。
その連結部分からは鎖が伸び、
ヌンチャクのような形へと変わった。
ナキ「フゥ…行くぞ」




