表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

第六話 落とし穴

(・・・・お姉さまを狙ってる)


私はナイフを取り出し、飛んできたクナイを全て撃ち落とす。


お姉さまは何が起こったのか、ついていくことが出来ずに目を瞬きさせていた。


私はというと、クナイを投げてきた奴が逃げていたので、追いかけていた。


(逃げ足は早いな)


と思い、私は急いで追いかけるが




落とし穴に落ちた。


(はっ・・・・? えっ・・・・?)



「ああああー!」


風を切る音が耳のすぐ横から聞こえてくる。


(というか、私が追いかけるのは予想済みだったのか)



「何メートルぐらい落ちているんだろう」


軽く二分くらい空中に居る。深いね。


「んー。師匠私はどうすればいいのかな・・・・」


そう言えば師匠がなにか言っていた気がする。なんだっけな。


「お姉ちゃ・・さま、大丈夫かな」


その言葉を境に私の意識は途切れた。


「んぐう・・・・」

起きたときには、そこはもう知らない世界。


(なんか、足縛られている?)


小刀を取り出そうと、ポケットに縛られた手を突っ込んだが何も無かった。

多分敵が回収したんだろう。


「足は、縛られたままでも大丈夫かな・・・・。」


私は使えそうなものを探すためにバッグを漁る。


「んー、何かいいもの無いかな・・・・。あ、」


私は、にたあと笑った。


「折りたたみ傘、使えそうだねえ!」


辺りを見回すと、奥に続く道が見えた。

敵は居そうだが、ここ以外道が無いので仕方なく進む。


「うわあ、仕掛けだらけじゃん」


液体が入ったバケツ、大量のクナイなどなど。無事で帰すつもりはきっとないんだろう。

道の入り口に見張りが居る。私は堂々と見張りの横を通り過ぎた。

見張りは堂々と入ってきた私のことを見逃すことは無い。


「おいそこ。止まれ」


私は大人しく止まった。


「お前は、カナ・ルーズ・・・・リーフだったか?」


「リーフじゃなくてエストね」


「どちらにせよ、上からの命令で殺さなくてはならない」


その言葉に少しだけ笑って、傘を突き出した。


「その貧弱そうなお体で、私を殺せるの・・・・?」


「これでも鍛えているんでな」


相手は刀を取り出した。そして私に向かって一振り。


「あ、足の縛られていたやつ切ってくれてありがとう」


チッと相手は舌打ちをしてから、もう一回刀を振った。


「は・・・・。どうなっているんだよ」


私は、刀を傘で受け止めた。しかも、傘の布の部分には刀の刃に当たっているはずなのに、破れている気配はない。

「あははは! どう、驚いた?」


「でも、所詮は傘! 人を殺すことなど出来ない。 この状況はこちらのほうが圧倒的有利!」


私はけらけらと笑う相手に傘で攻撃を入れた。


「・・・・人を殺めることは出来ないけど、倒すくらいなら?」


地面で仰向けになっている敵を見て私は呟いた。



色んな人が突っかかってきたが強くもない敵ばっかりだったので、返り討ちにした。


「お外だー」


無傷で少女はアジトから出てきた。彼女が持っていた傘にも傷一つ無かった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ