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第三話 2歳のプレゼント

私は2歳になった。


会話するのも上手になった歳である。

今日も今日とて、温かい日差しが差し込む廊下を走る。

お姉さまであるリオは6歳、お兄様であるテクニは7歳になっていた。


「今日は、お姉さまのお誕生日!」


ということでなにかプレゼントしたいのだが、私はまだ2歳。

一人で買い物には行けないし、どうしたものか。


何をあげようか考えながら廊下を走っていたら、メイドさんにぶつかってしまった。

そして私は、お水を頭から被ってしまった。


「わわっ。カナお嬢様。申し訳ございません! どうかお許しを」


といって、メイドさんは何度も何度も私に頭を下げてきた。


「私は大丈夫だよ。走ってた私が悪いんだよ。ごめんね」


すると、後から来たメイドさんがその光景をみて慌ててしまった。


「カナお嬢様、お洋服が濡れているではないですか。すぐに新しいお洋服に着替えましょう」


そう言った後ぶつかってしまったメイドさんを睨んでいた。


(喧嘩しないでほしいなー。廊下を走っていた私が悪いんだし。)


私は一人でしょぼんとしながら、更衣室までメイドさんと一緒に歩いていった。


「ねえ、メイドさん。お姉さまの誕生日プレゼントどんなものがいいと思う?」


私は着替えながら、メイドさんに聞いた。


「そうですね。カナお嬢様がプレゼントすれば、なんでも喜びそうですが。

例を挙げるとするならば・・・・絵を描いて差し上げるのとかはどうでしょうか。」


(天才か?)


「カナそれにする! 手伝って!」


「承知いたしました」


そうして、私はメイドさんと一緒に絵を描いた。



ご飯を食べ終わったころ、私はお姉さまの部屋を訪ねた。


「お姉さまー! 開けて下さーい!」


ガチャという音とともにお姉さまが現れた。


「カナ! 入っていいわよ」


失礼しまーすと言って私は、部屋に入った。


「お姉さま、今後ろに持っているものはなんでしょうか?」


「あら、なんだろう?」


「正解はー! お姉さまのプレゼントです!」


じゃじゃーんという効果音が付きそうな雰囲気で私は手に持っていたものをお姉さまに渡した。

それを見たお姉さまは、目に涙を浮かべながら私をギュッと抱きしめた。


「ありがとう。」


いつ見てもお姉さまは可愛く美人さんなのであった。



次の日お姉さまの部屋に入ったら額縁に入れて、飾られていた。

少し恥ずかしかったが、同時に嬉しかった。





ちなみに、お兄様には最近イタズラされたり、からかわれたりされているので誕生日プレゼントはあげてないです。


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