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魔桜  作者: タツヤ・ピエロ
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第1話「」

入学式の日に桜の咲く季節に僕は長く美しい黒髪をなびかせている君に出逢ってしまった。


美しい樹齢何千年あるかも分からないほどずっとこの都の中央に存在しているこの大きな桜の木はきっとずっと僕たちを見守っていた。


その木の下で目と目があった瞬間、運命を感じてしまった。


そんなロマンチックな事や運命など信じなかったのに…


桜舞い散るこの季節、僕らは高校に入学した。


それからニ年後にあの事件が起こるまでは…


「お兄!大好きー!!」


フニッ


そうやって僕の腕に柔なかで豊満な胸を押し付けてきたのは俺の妹、もみじだった


「おい、もみじ、あまりくっつくなよ!もう高校生になったんだからあまりベタベタするなよ!」


「えー、やーだー、もみじはお兄がいなきゃ死んじゃうもんー」


このお兄病の妹は僕の1つ下の妹だ

少し抜けてそうな見た目の割にかなり頭がいい天才だ

こんな表現をしている僕の方がバカみたいだが…

僕らのバンドのドラムを担当している

今年の春、僕と同じ帝都高校に入学してきた


僕が通うこの帝都高校は世界から見て東にある島国でこの島国の中心にある帝都の中でとても由緒正しい高校だ

帝が治めるこの帝都は島の面積は世界から見てもかなり小さいのだが世界の中心であり、政治、経済、物流は全て大臣達からの提案を聞いて帝が決めていた


「あら、本当に兄妹仲が良くて羨ましいわね」


そう言って僕たちの前に来たのは僕と同期であり幼なじみで同じバンドでボーカルの雪だった

雪は、その名の通り雪の様な透き通る白い肌に親が国際結婚をしていて美しく長い金髪に青い瞳をしていた

その容姿、プロポーションは通りがかる者全ての視線を奪うほど全てが完璧だった


「でも、残念ね。あなたのお兄さんの(まつり)くんはもう私のものなのよ」


にやりと小悪魔的な笑みを浮かべて僕に抱きついてくる


その様子を他の男子が見てくる

視線が痛い

人前でこんな事をしていいのか

アイドルなのに…


そう、雪は世界一の高校生アイドルでこんな平凡な僕らが関わっていい様な人では無いのである


しかし、何故か僕たちのバンドのボーカルだ

彼女の人気と素晴らしい歌声のお陰で僕のバンドはかなりの人気を博していた


「さすが俺の親友!両手に華で凄くモテまくりだな!」


そんなこんな言いながらいつも僕を茶化すこいつも僕の幼なじみの(はく)

スポーツ万能、成績優秀、人柄もよく人望のあるイケメンで凄い奴だ

こいつも僕らのバンドでキーボードをしている


どうして俺の周りにはこんなに優秀な奴らばかりなんだ


「あまり皆さん、祭くんをいじめないであげて下さいね。困ってますよ。」


ドクン


その声に心がざわめいた


そこに立っていたのは長く綺麗な髪のスラッとした美少女だった


彼女の名前は(つぼみ)


音楽が好きでそれ以外何も無い平凡な女の子だ


入学式の日に一目惚れした莟がたまたま同じクラスになり彼女がギターをしたいという事を知った僕は高校を入学して少しして軽音楽部を立ち上げバンドを始めた

少しでも彼女の気を引きたかった

だからやった事も無いベースを初めた


楽しかった


学校生活は自分で言うのも何だが充実していた


そして卒業式までもう残す事数日となり各々進路が決まってバラバラに進む事になり僕は人生で一大決心をした


莟に告白をしよう


そう思った


次の日に俺はメールで莟をあの桜の木の前に呼び出した

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