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リョウタも笑った。


http://sokkyo-shosetsu.com/

即興小説トレーニング


を使って、制限時間15分、お題:同性愛の笑顔 で書いたものです。

http://sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=590870


ラスト一行を改稿しました。





「俺、ホモなんだ」


 涙ぐみながらリョウタは言った。

 あたしは突然の告白に、ハイボールを口に運んだ姿のまま硬直した。


 頭の中はせわしなく動いている。


 ああ、「あんたの結婚式では友人代表やるからね」って言ったとき、「俺、結婚するのかなあ?」とかはぐらかしたり、クラスが違うのにしょっちゅうナカタくんのこと話してたり(「好きなのかなあ?」ってふと何度か思ったけど、それ以上つっこんで考えたことはなかった)、ガチ同性愛者の方が描いたやおい本のこと知ってたり、ああ、なるほど、なるほど、なるほど……。


「そっかあ」


 あたしはあれだ、こんなときどんな顔したらいいかわからないのってやつで、とりあえずジョッキに半分も入っていたハイボールを一気した。


 リョウタはこっちを見ない。

 泣きそうな顔してる。


 あたしはどうしていいかわからなくて、通りがかった店員さんに「電気ブラン、ハイボールで」と言った。


「なんか、ごめんね」


 あたしは申し訳ない気持ちになって、崩してた脚を直して正座する。


「気づいてなかった、なんか、あたし、いっぱいリョウタを傷つけた気がする」


「そんなことないよ!」


「言ってくれてありがとう、うれしい」


 あたしが笑ったら、リョウタも笑った。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 「あたし」がリョウタ君に恋心を抱いてなさそうで、単純に友達として仲が良くて、その上で受け入れたところ。 現実では、なかなか難しいのではないかと思いますので。 [一言] 友情に乾杯。
[一言] 電気ブランは全てを解決する( ˘ω˘ )
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