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酒は飲んでも飲まれるな

酔っぱらいこわい。お酒はほどほどに

作者は一時期関西に住んでおりましたため、ノリで関西弁を少し入れてますが、間違えて使ってたら申し訳ありません。

※飲酒は20歳から

そう、飲みに行くまでの記憶は戻った。

問題はそれからなのだと思いつつ、きた電車に飛び乗り新幹線まで乗り継いでいく。

来たときに往復券で自由席取ってた過去の自分に感謝を捧げながら、さらに記憶を呼び起こす。


2軒目の飲み屋で和人と琢磨のハイペースな飲み方についていけず、私はちびりちびりと酒を入れ、水を入れを繰り返していたが、それでもふわふわとした気持ちになった。


「俺の彼女かわいいー!」

「はいはい、その惚気何回目?」

「すいませーん!焼酎ロックを1つでー!」

「桐川さん、飲み過ぎてない?」

「今日は楽しいからいいのー!最近、飲んでなかったし、楽しく飲めるなんて久しぶりなんだよ?」

「あー、うん…。分かったから、水も飲みなね。」

「はーい。」

「俺の彼女さ!この間ね?」

「和人、分かったから!」

主に琢磨に迷惑をかけてたな。でも、あのときは確かにふわふわして口が軽くなってたんだと思う。

お酒の飲み過ぎは良くないです。


「彼女から電話きた!ちょっと話してくる!」

「はいはい、いってらー!」

「いってらっしゃーい!」

そう、問題はこの後なのだ。


「相本くんさー、大学生のときもコクられてたじゃん?」

「そうだねー。」

琢磨は追加のハイボールを頼む。ペースが早いのに酔ってはいないようだった。

ついでに私のチェイサーとして水も追加で頼む余裕すらあった。

「街コン行ったら、ちゃんと群がられるよー。だって身長高くて、勤め先もちゃんとしてて、顔もよくて穏やかで優しいじゃないのー。」

「どうしたの、いきなり?」

「酔った桐川さんからのアドバイスですよー!こんなに素直な桐川さんは珍しいんだから、聞くこと!」

「はいはい、お水は?飲んだ?」

「やー!焼酎飲むの!…てか、焼酎って男受け悪いかなあ?」

「は?」

「元カレもね、焼酎飲めるとこ連れていってくれたけど、酔わせてあわよくばーってのが見えたのね…本当はかわいいカクテル飲める女の子が一般的にはいいんだろうね…」

「そんなことされたの?てか、元カレ?」

彼氏の存在なんてメッセージアプリに匂わせてませんでしたもんね。すみません。

もう自然消滅したものの混乱させている。

「酔わせてあわよくばーなんてのは社会人ではよくあるよー?安心して飲めないから普段は酔わないようにして潰し返すの。」

ふふっと笑って見せたのに、琢磨は険しい顔をした。

「だから、気兼ねなく楽しく飲めるの嬉しいの。」

「そっか。」

「相本くんは大丈夫、モテるよー彼女できるよー!桐川さんが認めますともー!」

「はいはい、ありがとう」

琢磨がふっと顔を緩めて微笑んでくれた。

それを見てたら嬉しくなったのだ。


「だって、大学生のとき、私も相本くんのこといいなぁって思ってたし、ちゃんといい男になってきてるんだなぁって今日も思ってたから、大丈夫ですとも!」


…ポクポクポク、チーン


ここだあああああ!ここの発言だ!何を酒の勢いで暴露したんだ私は!


「は?待って?」

そうなる、そうなるよね。焼酎のグラスも取り上げますわ、それは…

「あ、これ内緒にしてたんだよー忘れてー」

何を言ってるんだ、私は…

一度発した言葉は取り消せないんだ。知ってるだろ!

「好きでいてくれたの?今日もいいなって思ってくれたの?」

「お水はいらないの!焼酎ちょうだい!」

琢磨は焼酎のグラスを私の手の届かないところに置き、代わりに水を私の前に差し出す。

「焼酎よりさっきの発言についてなんだけど?」

「やー!飲むの!ホテルに帰ったらお化粧落としてパタンキューするから飲むの!」

酒に飲まれとるがな!焼酎への執念どうした!

「いや、あのね?」

「なあに?あ、分かった!ぎゅーすれば焼酎くれる?」

対面に座っていた席から立ち上がり、和人の席であった琢磨の隣へと座るとそのまま腕に抱きついた。


いや、酔った私、何してんねん!!!!!




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