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VSキラーマーシーン③

 理由は分からないが、効いていないというのは確かだった。


 なぜ?


 ――なぜなのだ?


 疑問が巡る。


 そんな攻撃を避け考える武曽に、シノの声が掛る。


「なんや――最初の威勢はどうしたんや?」


 声の方を向けば、少し離れたところで、宙に立ってシノはこちらを眺めていた。


「るっせ!――威勢もなにも攻撃がきかねぇんだよ!」


 撃ち飛ばされる銃弾やミサイルをよけながら武曽は叫んだ。


 そんな武曽を見て、シノは満足げに笑みをうかべて。


「そりゃそうや、そいつに魔法なんて効かへん。油断してライブラリー使わんからそうなるんや」


 言われて気づく。

 そう言えば、<<オールスキャンライブラリー>>を使って、どんな強さの奴か見ていなかったと。


 シノが用意したてきなのだから、それなりに強いと思っていたが。


 それでも、身の程知らずと挑発されていたのが頭に着てたのが原因なのだろう。


 忘れていた。


(やろう……ふざけやがって!)


 ムカつくが、オレ様は言われた通り、オールスキャンライブラリーを使い能無しロボのステータスを見る。


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名前:キラーマーシーンTM-G2

種族:機械

レベル:2100

能力:機銃マシンガン、ロケットランチャーRFG、魔光閃光、起動魔晄動力、ツインブレード、光線レーザー、ロケットジェット

その他:敵魔力感知、熱性感知、震動感知、火耐性B+、水耐性C+、氷耐性C、雷耐性S+、風耐性A、木耐性S+、光耐性F、聖耐性F、闇耐性F、悪耐性F、斬撃体制S+、打撃耐性B、魔法耐性S+、魔法分散シールド所持

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「んだよ!魔法分散シールドって!」


 見た、ステータスに、思わず声を上げた。


「見ての通りや。そいつに魔法は効かへん。倒したければ魔力や魔素、霊力以外の魔法に関わらない力じゃないとあかんで」


 言ってくれる。

 無茶を行ってくれる。


 オレ様が転生をしてきた世界は、殆ど魔法につならなる能力を使用し世界が成り立っていた。

 

 なによりも、魔王を倒すために毎回転生していたのだから、そんなファンタジー溢れる世界に呼ばれるのは当たり前は当たり前だが。


 ゆえに――魔法に連なる力しか知らない。


 科学でどうこう何かをするとか、そう言ったことなんて知らない。


 どちらにしても、科学とかは事前にその道具を用意する必要がある。そんなもの構造も何も知らないのに用意できるはずがない。


(これが、オレ様が身の程をわきまえていない理由……)


 ふざけんな!

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