表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/67

はあ? オレ様が死んだ!?ありねえ。オレ様は転生無限大何度だってやり直せる人間だぞ、ねえぇって

 仮定というか法則というか‥…前提が違うのだ。


 ローザのあの次元は世界ができる前のもの。

 だが――ここは、世界ができた後の次元。


 なのになぜ、こうしてどこの世界でもない場所にオレ様は居る。

 既に世界がある場所ならば、世界の移動が可能なはずだが……ここはそうでない、別の一つの何かに確率している。


 例えるなら――一つの部屋に閉じ込められているような、そんな感じだ。


「世界ならあるで」


「どこに?」


 周りを見渡し、シノにどこにも世界などないだろうと言ってやる。


「せやから――あるやないか。そこら中に。キラキラとな」


(キラキラ?)


 言われて周りを見渡す。


 周りには煌めく、星々の数々。宇宙のような夜空のような風景。

 まさか――


「せやで?あの光っとるのが一つ一つが世界や。――ここは次元の観覧場みたいなもんや。正確には、世界から退場したものんが最終的に訪れる場所。簡単にゆうなら、次元の中に納まれないゴミのたまり場みたいなもんやで」


 余計訳が分からん。


「つまり――オレ様はどうしてここにいるんだ」


 いい加減、よく分からない説明はいらないのだが……。ふざけんなよ。


「やから――正真正銘消滅したってことや。あんさんが」


「はっ――!?」


 何を言ってやがる。

 消滅?そんな訳がない。オレ様はこうしてここに存在している。

 何よりも――オレ様は死なない。死んでも転生する。転生して別の世界へと移動する。

 だから死なない。

 その世界で死んでも、オレ様という存在はしなない。

 記憶ごとべとの世界で生き続ける。

 

 それは、変わらない世界の理

 それが変わっているということは、世界全ての理が変わったことになる。


 それは、絶対にありえない。

 世界よりも上の、次元で確約されているものなのだから。


 神でも変えられない理――それは変わることはない。


「ん~まあ――大体、理由は察しが付くんけどな~。ていうか、根源が転生のあんさんがここに来る理由は限れとるからな。あんさん――自分が最後に死んだときのこと、思いだして見」


(オレ様が最後にしんだ時だと?)


 記憶をたどる。


 オレ様は街で仲間を待っていた。

 それから――女の子だ。ローザのところの。

 あの女がオレ様に襲い掛かってきて、攻撃は避けたと思ったが……なぜかあの子がズレて空間ごと瞬間移動したみたいに刺された。


 みっともねぇ

 世界を何度も転生して、救い続けてきたオレ様が、あんな小さな女の子程度に一発で殺されるとは……。

 見た目は関係ないかもしれないが、オレ様の感覚的に、小さな女の子にやられたというのはなんだかいただけない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ