はあ? オレ様が死んだ!?ありねえ。オレ様は転生無限大何度だってやり直せる人間だぞ、ねえぇって
仮定というか法則というか‥…前提が違うのだ。
ローザのあの次元は世界ができる前のもの。
だが――ここは、世界ができた後の次元。
なのになぜ、こうしてどこの世界でもない場所にオレ様は居る。
既に世界がある場所ならば、世界の移動が可能なはずだが……ここはそうでない、別の一つの何かに確率している。
例えるなら――一つの部屋に閉じ込められているような、そんな感じだ。
「世界ならあるで」
「どこに?」
周りを見渡し、シノにどこにも世界などないだろうと言ってやる。
「せやから――あるやないか。そこら中に。キラキラとな」
(キラキラ?)
言われて周りを見渡す。
周りには煌めく、星々の数々。宇宙のような夜空のような風景。
まさか――
「せやで?あの光っとるのが一つ一つが世界や。――ここは次元の観覧場みたいなもんや。正確には、世界から退場したものんが最終的に訪れる場所。簡単にゆうなら、次元の中に納まれないゴミのたまり場みたいなもんやで」
余計訳が分からん。
「つまり――オレ様はどうしてここにいるんだ」
いい加減、よく分からない説明はいらないのだが……。ふざけんなよ。
「やから――正真正銘消滅したってことや。あんさんが」
「はっ――!?」
何を言ってやがる。
消滅?そんな訳がない。オレ様はこうしてここに存在している。
何よりも――オレ様は死なない。死んでも転生する。転生して別の世界へと移動する。
だから死なない。
その世界で死んでも、オレ様という存在はしなない。
記憶ごとべとの世界で生き続ける。
それは、変わらない世界の理
それが変わっているということは、世界全ての理が変わったことになる。
それは、絶対にありえない。
世界よりも上の、次元で確約されているものなのだから。
神でも変えられない理――それは変わることはない。
「ん~まあ――大体、理由は察しが付くんけどな~。ていうか、根源が転生のあんさんがここに来る理由は限れとるからな。あんさん――自分が最後に死んだときのこと、思いだして見」
(オレ様が最後にしんだ時だと?)
記憶をたどる。
オレ様は街で仲間を待っていた。
それから――女の子だ。ローザのところの。
あの女がオレ様に襲い掛かってきて、攻撃は避けたと思ったが……なぜかあの子がズレて空間ごと瞬間移動したみたいに刺された。
みっともねぇ
世界を何度も転生して、救い続けてきたオレ様が、あんな小さな女の子程度に一発で殺されるとは……。
見た目は関係ないかもしれないが、オレ様の感覚的に、小さな女の子にやられたというのはなんだかいただけない。




