なんだこのガキ!面白れぇ 見えねえ分からねえ ああ――これだ、この感じだ!
名前:フィー~~~===--―===
―し==^^――――――-
能力
――
――トリガー..\::
―――――
――
:;-;^;@;@;sdfmsf
―
-
(何だこいつっ!)
見えない!?
いや――そうではない。見えている。見えているが――崩れている。
瞬間――オレ様の頭に何か斬られたような衝撃と激痛が走った。
反射的に、見ていた能力が消え、オレ様は右手で頭を押さえた。
「いっ――えぇ」
魔法が弾かれた。
――そうではない、分断された。何かに切り裂かれるようにして、オレ様の魔法は遮断された。その上、術者に魔力的なダメージを負わせに来た。
何をしたのかは分からない。
冷たくなった女の子の瞳が、ただオレ様を見つめていただけだった。
分からない。不明だが……。
(いい――いいねえ。やっぱり。ローザテメェの周りは面白いやつが多い!)
すこし――遠い遠い過去を思い出した。
この感覚。自分を超える未知との戦い。
ああ――最高だ。面白れぇ。
だが――なぜ、見えないのだろうか?
今のスキャンライブラリーは完璧なはず。本人の能力だろうが、それにつらなる力だろうが力として感知できるはず。
その上――見えている物が壊れているなんて初めてだ。
「フィーに何か魔法でもかけなたのかな?それとも何かみた?どっちでもいいけど……無理だよ」
きょとんとして、言う。
「なんだとコノヤロー」
痛みは引き、女の子へと向き直る。
「フィーは魔法というものは全て壊せちゃうの。詳しい話はどうせ理解できないから言わないけどさ、お兄さんの天敵ってこと」
そう、女の子は告げた。
ふざけている。何が理解できないからだ。それこそ意味が分からない。
――そもそもだ。オレ様の天敵であるなら、あの時何故出てこなかったのか。
わざわざ、他の連中とローザはオレ様と戦わせた。
天敵であるなら――こいつが出てこないのはおかしい。
「ああ――あの時は、フィーは出禁だったしね。それに、フィーが出ちゃったら世界を守る三つの世界も作れなかったし……。――それも知らないから分からないか。でも、今から死ぬ人にそんなこと言っても無駄だよね?大丈夫――フィーなら転生の理とかから抜け出させてあげられるから。安心して死んでいいよ、じゃないとマスターの害を消せれないし――」
そう言うと、ゆっくりと
フィーはナイフ持ち迫ってくる。
(なんだ――この威圧感……)
危険を察知して――オレ様は行動に出る。
右手に力を集めて――剣を作りだす。
この世界では――勇者の力なんて言われているが、そうではない。
ただのオレ様の力。
シャイニングブレードを右手に閃光を散りばめて、現した。




