はっ――そうだ!そうだ!本気だ本気でこい。そうでなきゃオレ様がでを倒しちまう!
「どう捉えるかは自由だが、俺はお前と交渉をしたいだけなんだがな……」
交渉。そんな余地はねえ。
いい加減にしやがれ、何がどうだか分からねえぁが、こいつは強い。間違いない。だったら――戦え。
「オレ様の要求は一つだ!オレ様の本気を出せること!それ以外は望まない!」
シャイニングブレードを出現させて、飛び込む。
――飛び込むは光速。目には取られられないその速さ。
ローザへとシャイニングブレードを振り放つ。
巨大な魔力は大きく振るわれ、空間を震わせて、周りの水は蒸発し、大きな衝撃と爆発を起こす。神ですら一撃で粉砕できる一撃。
大きく空間の水は引いていた物が、波のように押し寄せ元の水面へと戻る。
「俺の要求は平穏」
ローザがまた同じような距離の別の場所に姿を現す。
「だっただ――このオレ様に本気を出させることだな!こいよ――テメェの力の強さはとうにしれてんだよ」
シャイニングブレードの剣先をローザへと突きつけ、指す。
――はあ。とローザ。
「この場所は、世界もなにも気にしなくてもいい。どれだけ力を振るってもいいんだろ?来いよ――テメェの本気を見せて見ろ!もう一度オレ様がのレベルを見てやる!」
いい加減飽き飽きだ。この無意味な説明も、思わせぶりな態度も、下らねえそんなもん全部ぶっ飛ばしてやる。
「――分かったよ。お前の言う通りだ。ここは周りを気にせづに戦える場所。本来――神同士戦いというのは向き合ってその力の大きさを出し合うだけだが……。まあ、お前も俺も神じゃなければ、俺も元来そう言った温厚なのは趣味じゃない。なにより――こんな物語にすらなりえないこと、さっさとやめにしよう」
ローザが腰の刀に手をかける。
抜刀の構え――。
いいねえ!やっとだ!
ようやくだ!
来いよ、テメェが何なのか知らねえが、オレ様が負ける訳がない!
瞬間、ローザが音もなく消える。
そして――、
キーーン。
正面に現れたローザが武曽に刀を振りだし、武曽はシャイニングブレードでその攻撃を防いだ。
お互いに、それに目を見合わせ――笑っているのを確認する。
光速で二人は撃ち合い、武曽がシャイニングブレードで閃光を振り飛ばし、衝撃でまた、水面が道を開けるように避ける。
ローザがそれを避け、下がった。
間違いねえ。こいつはオレ様と同じだ。どれだけも大きな力を持っている、それを本当は試したくて仕方ない。戦いたくて仕方ねえ奴だ。
破壊することで、満ち足りるタイプだ。




