さーて、んじゃまあ。オレ様より強い奴探しに行くかぁ
閃光は二人を消す。
後には何も残っていない。
やっぱりザコじゃねえか。
倒れている三人がよっぽどマシだったぜ。
シャイニングブレードを振るい、世界に裂けめを作り、オレ様はそこに入り通る。
世界を移動しよう。一個づつ破壊だ。
荒れ果てた世界から、無法者の最強の破壊者は抜け出て、消え去った。
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「生きてる?エリザ」
武曽の消えた後、赤い薔薇の文様が描かれ扉が開き、一人の少女が現れる。
見た目は11~12程の小さな子だ。腰まである長い美しい金髪に赤い薔薇の髪飾りをつけている。優雅さを抱く幼い顔立ち、蒼い瞳。白のキャミソールに紫のパーカを羽織って、黒いミニスカートを太いベルトを二つ。クロスさせ止めている。そのベルトの腰の左右には、皮の収納があり、蒼銀の彼女の手に余るだろう拳銃。ファンタージに似つかない、現代風味な少女が倒れるエリザベートに声をかけた。
「ええ――。妖精モドキに心配されるほどやわじゃないわ」
声をかけられたエリザベートが、よろよろと立ち上がる。
エリーゼとティアラもゆっくりと立ち上がっている。
どうやら、三人とも力を消耗はしているが、目立った外傷はないようだった。
「マスターは?」
「消えてしまったわ……」
辺りにローザの気配はない。
完全に消失している。
目を落とすエリザベートにフィーは興味なさげにふーんと返事をして、
「――そろいもそろってこれかぁ……。まあ、出禁中のフィーが外に出てるのバレなくてよかったや。ほら――助けに来たんだから帰るよ。じゃないとこの世界ごと死んじゃうよ?」
扉に手をかけ、三人に言うフィー。
「けれど……師を守れなかったアタシたちが生きてる意味は……」
言うティアラ。
三人ともひどく落ち込んでいるようだ。
そんな全員の様子に、フィーはめんどくさそうに肩を落とした。
「勝手に殺さないで欲しいな。大体――戦ってる場所が悪いんじゃん。ここじゃ第二武装できないだろうし、お互い、空間破壊しちゃうどうしで戦えばこうなるでしょ?世界を気にしてる方が負けるに決まってんじゃん」
この世界を破壊しないように戦ったのだから、負けるに決まっていると。それがフィーの意見だ。
相手はお構いなしに攻撃を放っていたのだからと。
「――だが、陛下はどこへ?」
「さあ?今頃後処理でもしてんじゃない?ほら――帰るよ」
フィーが扉を中へと消える。
「陛下……どこへ?」
エリザベートがフィーに続き、他二人もそれに続いて扉へと入っていった。
扉はゆっくりと薄くなり消える。




