表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/67

世界を崩壊させる力か?すげえやあ!だが無駄だ!そんあんじゃオレ様は倒せねえ!

「お望み通り……消してくれるわ」


 両手を大きく広げ、魔法を展開するエリザベート。


 なにする気だ?

 圧倒的な覇気に、世界が震える。

 

 大地を揺るがし、突風がまい、黒い稲妻がちらつく。

 

 これは……すげえ。


 魔法陣が膨れ上がり――途端。収束する。


 そして、天へと黒い光は一直線に飛び。


 世界を分かつかのように突く。


 空が闇へと、血のように赤い空へと変色する。

 そうして、現れる。


 黒い月?


 真っ黒な月が、一直線に天に伸びた光の先に現れる。


「滅んでしまえぇ」


 世界を変えるほどの巨大な力。だが、それだではない。ドス黒く世界に穴をあけたような月は大きくなり始め、降ってきているのが分かる。


「ちょっとエリザ!」


「あの馬鹿――なに奈落落とししようとしてんの!?」


 エリーゼとティアラがエリザベートの行動に、慌てふためく。


 無理もない。こいつぁ。

 世界を崩壊させる力だ。


 だからどうした?世界ごとオレ様を倒そうってか?

 あまいあまい。


「その程度かよ?」


 シャイニングブレード持ち。そしてオレ様は振るう。

 空か降りゆく漆黒の月を撃ち落とすべく。


「<<エンドオブディアイン>>」


 閃光を振るい、そして――いくつもの魔法陣を一気に周囲へ展開、そこから七色のオーラが飛ぶ。

そのオーラはこの世界その物。

 大地を揺るがし、空間を引き裂く。地は消滅し、二つの力はぶつかった。

 空間が、歪む。世界が、時が。天が。冥府が。この世のありとあらゆるものが震え、全てのものを吹き飛ばした。


 その力は同士の激突は、圧倒的に武曽の方が上だった。


 漆黒の月は崩れ消滅し。赤くなった世界は元へと戻る。巨大な力によって残ったのは武曽ただ一人のみ。


 他のすべては砕け。


 三人の最強はその場に倒れていた。


 あっけない。


 ああ……あっけなかった。だが――オレ様の力はやはり最強だった。もっと力を出せると思った。もっと、世界を破壊する威力の攻撃を相殺どころか消し飛ばす。それすら可能。だが――足りない。まだ本気ではない。


「――世界に衝撃が加わる瞬間。この世界を守ったか……」


 倒れるエリーゼとティアラを見て、二人が障壁を使い世界へのダメージを防いだのを知る。


「もっと強い奴いないのか?いい相手だったが、所詮は格下。やっぱりザコはザコだったか……」


 倒れた三人を見て武曽が言った。


 まっ――あれだけの衝撃を受けて消滅もしないなんて、たいしたもんか。普通なら塵も残らない。

 ちょうどいい。いい女どもだ。捕まえてオレ様のモノにでもするか?


「――それはやめておいた方が良い」


「なぜ?」


 かけられた言葉にオレ様は訊き返す。



 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ