おらおあ――こいやあそんな攻撃効きやしねえよ。そんなんが本気か?
「っ――あの馬鹿ども」
魔法同士のぶつかり合う衝撃ですら激しく――戦う四人を見て、青年は衝撃に耐えながら悪態をつく。
「ちょっとローザ!このままではこの世界が衝撃に足られないじゃないの。大体――あの子たちは出てこないじゃなかったの?」
衝撃の中、ローザへと飛びよったカレンが言う。
「どうも、あいつら俺の後をつけてきたみたいだ」
「はあ?」
揺れる世界の中で、カレンの叫びが響く。
それを四人知りもせづ戦う。
――オレ様の火力でも最高レベルの魔法<<インディネイトジャッジメンド>>それを火力で相殺するか!
だが、まだ!
シャイニングブレードを持ち、ティアラと撃ち合う。
こいつの力は対魔法の剣。
だが――それは3回までしか使えない。聞いたことがあるのさ。ティルウィング対魔法の剣。ただし、その力を発揮できるのは一日に最大三回まで。しかも撃つほどに火力は下がる。
あと二発。それも一発目よりも弱い火力。
何も問題ない。
そして――オレ様の力はほぼ無限!何度だって、大きな攻撃を放つことができる!
「おらああああ!」
剣戟の中でオレはシャイニングブレードに力を加え、閃光を放つ。
「ティルウィング!」
それに合わせて、ティアラも剣の力を解放させる。
二つの閃光がほぼゼロ距離でぶつかり合う。
それでも――それはオレ様の力の方が上だ。
ぶつかり合った光は、武曽の方が多くなり、ティアラの放った閃光ごとティアラを飲み込んだ。
「ティアラちゃん!」
魔法陣を自分の周りに展開し、蒼光を帯びているエリーゼが宝石を動かす。
おそらく、今のでティアラを守ったんだろう。
「幻影よ交わり滅して裂けろ 黒の双方<<ビジュダーウィン>>‼」
エリザベートが魔法を放つ。
二つの闇が飛び出し、クロスするようにオレ様を襲う。
これは――防げないタイムだな。
冷静に判断し、飛び引き、クロスするその攻撃を避ける。
「<<ザ・テンペスト>>」
エリザベートに向かって、魔法を放つ。空間を熱する。凄まじい炎がエリザベートを中心に広がって焼き払う。
「アッハハハハハ――」
不気味に、荒れ狂う炎の中でエリザベートが笑っている。
狂ったか?
「ティルウィング!」
それを横目に見るオレ様に、閃光から飛び出したティアラが正面からオレ様に閃光を振りかざした。
「おっと――忘れていたよ」
ふんっ――!
シャイニングブレードブレードと振り、その攻撃を受け止め、そして――三発目だ、威力などない。
そもそも、レベル600の差がある。圧倒的の力のだ。そんな攻撃、通じやしない。
閃光と剣とともにシャイニングブレードでティアラを吹き飛ばした。
エリザベートを包む炎が晴れる。
いや――振り払われた。
炎から出てきたエリザベートは背にしてた太刀を抜いていた。
魔女のくせに刀なんて使ってんざじゃねえよ。
その太刀は赤黒い炎を刀身から柄まで、全身で帯びている。