ガキだろうが何だろうが死んでも知らねえ!勝手に喧嘩ぶっかけてきたテメェらが悪いんだよ!
「おい!なめんじゃねぇよ!なんだこれ、全部ザコじゃねぇか!オレ様は強い奴を連れて来いって言ったんだ!こんなザコの寄せ集め誰が連れて来いって言った!」
3日待たせといてなんだこれは!オレ様をコケにしやがって!
無駄にしちまった時間返しやがれ!
「残念ながら。一人でアナタより強い人はいないようなのぉ。だから――これはその代わり」
はあ?
「おいおい、おめぇら、時空管理者のくせに、強い奴も見つけられねぇのか?オレ様でも、オレ様と同等の強さの奴は二人は知ってんぞ!」
何が時空管理者だよ?何も管理できてないじゃねぇか。
「へえぇ――二人知っているの。良ければ教えてくれるかしら?」
「はっ。いいだろ!何なら連れてきやがれ!一人はナカエシノっていう魔女だ。時間を自由に操れる奴で、今頃どっかの時空間でもさまよってる。もう一人は、クロトリカシャワーゼっていう大魔導士だ。前オレ様の居た世界で魔王していた奴でな。このオレ様一人じゃかなわなかった。まあ、あの時は今よりもオレ様は弱かったけどな」
自慢気に言う。武曽に、カレンはフーンと興味なさげに言った。
ああん?ふざけんなよ!?
「シノは知ってるわぁ。でもあの子は無理。カレン達でもあの優柔不断な放浪者はどこにいるか分からない。まあ――探せなくはないけど?で?なんだっけ?クロトリカシャワーゼ?そいつは知らないわ。でも――一度倒してしまっている相手を連れてきてもつまらないでしょう?」
笑いがって、オレ様をバカにしてるのか?
薄く笑う。カレンにオレ様は腹が立つ。
「だったら?このザコどもはそいつらの代わりになるっているのか?ああん?」
「ええ」
武曽の威嚇に、カレンはいとも簡単にそう返した。
周りのガキどもが、武器を光やら闇やら炎やら、それぞれ魔法の剣、槍、杖、斧といったそれぞれの武器をだし構える。
見るからにザコが、最強のオレ様にかなうわけないだろうがっ。
オレ様はシャイニングブレードを光と共に取り出す。
数人が武器を持ち、武曽へと走り出す。
遅いってーの!
武曽の姿が消え、そして走ってきた一人の背後に姿を現しシャイニングブレードを振り入れる。勿論、周りを薙ぎ払う閃光付きで。
跡形もなく消し滅びやがれ!
振る!容赦なく。ガキだろうが知ったことじゃねぇ。
レベル300程度で突っ込んできたこいつが悪い。
――がっ、振り払えない!?