入学式
こんにちは、こんばんわ、Kenshinです、
続きですどうぞ
ジリジリジリジリーー
携帯から朝の目覚ましのアラームが凄い音量で鳴っている。俺、高須光はそのうるさいアラームを止め起きる。今日は価覇高校の入学式だ。価覇高校だが入学式の時間が10時と普通の学校からすると遅いのだ。
なのでいつも遅い時間帯に起きる俺でも余裕を持って起きられるのだ。リビングでは人の気配もない。
そうだそうだ、昨日から俺、1人暮らし初めてたんだった。危うく「母さーん。ご飯ちょーだい」なんて1人で言うところだったぜ。
まぁ朝ご飯作るか、冷蔵庫を開け、中にある卵とベーコンでちゃちゃっと、朝ごはんを作る。ついでにトースターでパンを焼く。チーンという音とともにパンが出来る。なんとも香ばしい匂いだ。キッチンで朝食を食べ終え、っていうか1回も机を使った事ないんだよなー、ご飯食べる時、いちいち持ってくのだるいしめんどー。そんな事を考えてるうちに食器を洗い終えて制服に着替える。新品の制服はいい感じの匂いがしていい。学ランだ。中学校の時も学ランだったので新鮮味がないがいい感じだ。制服に着替え終え時計を見る。8時30分だ。もうそろそろ出ないと間に合わないかもな。外に出ると目に入ってきたのは自分が乗るはずのバス。
「やばい、間に合わない」
全力でダッシュし、ギリギリバスに乗り込む。これ逃したらダッシュで駅まで行かなきゃならなかったぜ。
ハァハァ、疲れた。バスが空いていて席が空いていたので座る。息が整ってきたので前を見ると同じ学ランを着た生徒が数人乗っていた。同級生かな?と思って見ていると、相手も気づいたのか。チラチラとこちらを気にしていた。その後なんの進展もなく。駅に着く。程なくして学校に到着した。時刻9時40分。
完璧だ。いや、朝の失態があったので「ほぼ」完璧と言っておこう。校門を潜ると立派な校舎が建っている。改めて見るとやっぱ凄いなこの学校は。
校舎も綺麗だし。周りを見るとチラホラと生徒がいるのが見受けられた。校舎に入るとまず受付があり、そこで名前を聞かれた。名前を答えると、クラスと出席番号、席そして何かのカードが手渡された。
教室に着くとほぼ席が埋まっていた。自分の席に座る。ちなみに席は真ん中の一番後ろとなかなかいい席なんじゃないの?これ。クラスは1から5組まであり自分は4組になっていた。時刻ももう少しで10時、周りもソワソワしてたり緊張していたりするやつがいる。
そして10時になると担任教師らしき人が入ってきた。
「皆さん。まず価覇高校に入学おめでとうございます。おはようございます。この1年4組担任の高畠紗枝
(たかばたけさえ)と言います。これからよろしくお願いします」
恒例の挨拶をし担任の高畠先生は話しを続けて行く。
俺の高畠先生の第一印象は茶髪の美人でしっかりとした人だ。さっきから一字一句間違えずスラスラと喋っている。
「まず皆さんにこの冊子を配ります。そうです。入学前に貰ったパンフレットです。では前の人は後ろに回してください」
前からきたパンフレットを見る。確かに入学前に配られたやつと同じである。
「それと今から配るやつはこの学校のルールなので回します」
そして前からルール書いてある冊子が回ってきた。
ルールの冊子を読み進めていく。特に変わったことはないな。うん。次のページには、うん?何これと言おうと思ったとき
「みんな気づいたと思うけど、ここは全寮制です。
皆さんの親御さんにはもう了承を頂いております。
不安ですか?大丈夫です。何せここは国立!国の管理下に置かれている学校がやばい訳ないでしょう」
みんな、驚きの顔で先生を見ている。俺もこれにはビックリ、その後寮生活についての話しがされた。
まとめると1つ目に一人一部屋きちんとついており風呂やトイレもきちんとついており快適であること。
2つ目にさっき配られたカードはお金の価値があり毎月最低1万円は入ってくるという。3つ目にご飯、きちんと3食ついてきて不自由はない。最後にゲームセンターやカラオケ、カフェなどの娯楽なども楽しめる
個人的な感想をいうとやりすぎじゃね?
周りを見ればみんなこれからの生活にウキウキワクワクしてる様子だった。
「ではもう少しで入学式が始まるので体育館に移動しましょう。出席番号順に並んで下さい」
こうして俺らの高校生活はウキウキワクワク気分で始まろうとしていた。
入学式が始まる一人一人の点呼が始まった。自分は「はい」も言わず立ち上がる。そして全員の点呼が終わり校長からの話がはじまった。
「皆さん。この度は我が価覇高校にご入学誠におめでとうございます。本校では未来を担う貴方達を大切に育て将来、この中からビックな人になる人が出ることを信じておりますので皆さん、高校生活を楽しんで過ごしてください」
校長の話が終わり次に生徒会長の話が始まる
「皆さんご入学おめでとうございます。生徒会長の森田優です。ーーー」
と生徒会長の長ったるい話しを聞き終え教室に戻る。
そうすると高畠先生は
「ちなみにみんなには今日、1回家に帰って服などの準備をしてもらい明日持ってきて貰います。なので今日は寄り道して帰らないように」
そして今日は解散になった。教室にはまだチラホラと人がいたが八割方帰っていたので自分も帰ることにした。
帰る途中、俺は明日からの生活に興奮が止まらなかった。とりあえず友達が欲しい。人並みの恋愛がしてみたいのだ。そんなことを考えている間に家に着いた。
明日持っていく衣服をカバンに詰め、今日はまた早めに寝た。