表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/66

【第二章】第二十一部分

そのまま昼休みの時間となった。

「さっきのテキスト見せは何なのよ。あんなにくっつかれたから、全然勉強できなかったじゃないの?」

「それはシロのセリフだよ。授業中はお兄ちゃんのことを妄想して、それをイメージ化して教科書に書き込んでいくのに、それが全くできなかったよ。」

「「うがーっ。」」

ふたりが大接近状態で言い争いをしていた。

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「やっぱりあのふたり、ゆりゆりだわ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

周りからは、そんな風にしか見えなかった。


メイド長が先導役となり、玲羅たちは学食に来た。

「さあ、お食事は食べさせ合うのが基本です。定番のあ~んをやり合ってください。その行為の中で、唾液が組みつ、ほぐれつなどすれば、ますます聴衆に受けること、請け合いです。二ヒヒ。あ、あ~ん。」

メイド長は白目を剥いて、ひとりハグを実行中。

ふたりの前にはカレー皿がひとつ。

「これで食べ合いっこのステージに乗りました。ヌヒヒ。」

メイド長の横長に走る目が波打ってきた。『二ヒヒ。』は『ヌヒヒ。』となり、活用が一段上昇した。

さらにメイド長は、いきなりハチマキをして、赤いセンスを振って、周りの生徒たちを扇動した。

「さあ、皆さん、シュプレヒコールをあげましょう!」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「食べさせろ!あ~ん、あ~ん、あ~ん。食べさせろっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

学食の生徒全員が立ち上がり、期待感溢れた合唱と手拍子で、異様な空気に支配されている。

「し、仕方ないわね。こんなことやりたくないけど。」

「それはシロのセリフだよ。どうしてこんなことをしなくちゃいけないんだよ。や、やるとしても、誰もいない静かな場所で、じゃないの、フツー。」

「そういう問題じゃないわ!」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「あ~ん、あ~ん、あ~ん。」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

コールはとても止みそうにない。

そのプレッシャーに耐えかねて、ついに玲羅はカレーをスプーンで救って、震えながら、真白の方に持って行く。真白の薄いピンクの唇が唾液で濡れて光っている。

「もうやるしかないよ!」

顔をしかめて、パクっとやった真白。

「おお~!」

メイド長は自分の背中締め付けを強化し、周りの生徒たちのテンションもかなり上がっている。

「玲羅さん。もう一声です。ヌヒヒ。はああ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ