番外編 暮らし6
午前中の時間なのに、お母さんが僕の名前を呼ぶので居間に行く
僕は、名前を呼ばれるのが好きなので…
居間に行くと、お父さんとお母さんがケージをお出かけ用に整えていた
「行くよ」
と言われたので、それでは入ります
僕はケージも好きだ
会ったことのない、昔いたお姉さん猫はとても小柄だったみたいで
この家に来た時のケージはとても小さかった
「うわっ、ミッチミチだー
ケージもさっそく買いかえないと」
と、お母さんは笑っていた
新しく買ってもらったケージは、大きくて
僕はお昼寝用に使ったりする
僕専用のケージ
バスタオルが敷いてあって、洗い立ての匂いがする
家族の匂いも少し…
今日は暖かくて、春の香りが少し
ゆらゆら揺られて…ここはどこだっけ?
来たことはあるのだけれど
あ、思い出した
注射だ
痛くない注射は、気にしない
体重を計る時、お医者さんの先生が僕を抱っこしてくれた
僕は抱っこも好きだ
(6.1kgで、昨年より400g減とか何とか)
「今日はのんびり過ごさせてください」
と、お医者さんの先生は言うけれど、僕はずっとのんびりしてるよ
「猫の日なのに、ごめんねー」
とお母さんは言うけれど
僕は大丈夫だよ




