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番外編 暮らし5(ヒトから)
猫の白目を初めて見た
この子目が大きいんだなと思った
鼻筋はアメショなので
1cm弱
鼻が低い
「おいで」というと、少し待つとゴロゴロいいながら、必ず来るんだ
と、驚いた
必ず来てくれる
生き物を飼いたいと思ったのは何故だろう
生き物と付き合うのは、必ず辛い
辛さと至福をもらえる
そして…
少し暖かい冬の日
惰眠を貪る私に、近づく気配
わかってる
うちの子だということは…
冬の寒い夜、鼻キスをされて
「うひゃー!」
と、その冷たい鼻に飛び上がったことはある
けれども、今日は違う
暖かい日
私の頬に触れる鼻先
しっとりと濡れて、冷たくはない
ヒゲがくすぐったい
あぁ幸せ…
二度寝も幸せ
寝ぼけて起きた頃、うちの子は幸せそうに眠っていた
夢?
いやそうではない
右の頬は、彼の名残で…ベタベタしていた




