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「あっ!あいつは!」
おじさんゾンビはそう言って若いゾンビ男に向かって歩いていった。少女ゾンビも後をついていった。
「やっぱり意識があるんですね」
若いゾンビ男はおじさんゾンビにそう声をかけた。
「君は俺の事を覚えているか?」
おじさんゾンビは若いゾンビ男にそう聞た。
「えっ?」
若いゾンビ男は少し考えて話しを続けた。
「いや… 何も覚えてないですね…」
若いゾンビ男はそう答えた。
「そうか… まぁ覚えてないのは当たりか…」
おじさんゾンビはそう言った。
「おじさんは俺の事知ってるんですか?」
若いゾンビ男はおじさんゾンビにそう聞た。
「知ってるも何も俺は君に襲われてゾンビになったんだよ…」
おじさんゾンビはそう答えた。
⁈
「えっ?マジっすか?」
若いゾンビ男は驚きながらそう言った。
「マジもマジ、大マジだよ」
おじさんゾンビはそう言って若いゾンビ男を睨みつけた。
「そっ、そうでしたか…その節はすいませんでした!悪気があった訳じゃないんです!ゾンビになってたもので…」
若いゾンビ男はそう言った。
「ま、まぁ仕方ないよな… 俺も多分誰か殺っちゃってると思うし…」
おじさんゾンビはそう言った。
「ほっ、本当に申し訳ありませんでした」
若いゾンビ男は頭を下げそう謝った。
「いやっ…もういいんだ…過ぎた事だししょうがない…ただ俺の子供がその時一緒にいたんだけど… どこにも見あたらないんだ…」
おじさんゾンビはそう言った。
「えっ?子供ですか?」
若いゾンビ男はそう聞いた。
「そう、俺の子供が君に襲われてそれを助けようとして俺も…」
おじさんゾンビはそう言った。
「まっ、マジっすか…」
若いゾンビ男はすまなそうな顔をしてそう言い話しを続けた。
「じゃ、じゃあ俺もおじさんの子供捜しますよ」
若いゾンビ男はそう言った。
「本当に?いやぁ、それはありがたい」
おじさんゾンビはそう言い、スーツの内ポケットをあさり写真を取り出して若いゾンビ男に写真を見せた。
「この子なんだけど、見つけたら教えてくれないか?俺はこの辺りをずっと捜しているから」
おじさんゾンビはそう言った。
「私にも写真を見せて」
ゾンビ少女はそう言いおじさんゾンビの子供の写真を見て驚いた。
「こっ…この子…」