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夕暮れの殴打

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 少女が一人、肩で息をしていた。額には汗が浮かんでおり、目は見開き、表情は固まっている。一目で普通の状態ではないことがわかる。

「どうして……こんなことに……」

 少女の手からゴトンと鈍い音を立て、ダンベルが落ちた。少しばかり転がったそれには、赤黒い血がべっとりとこびりついていた。

「どうすれば……どうすればいいの……?」

 少女の視線の先には、もの言わず壁にもたれかかっているもう一人の少女がいた。頭からは血を流しており、表情からは生気が感じられない。

 少女は焦っていた。自分のしてしまったことに対して、激しい後悔の念が押し寄せ、心臓は激しい鼓動を打ち鳴らし、頭の中は真っ白になっていた。

 

 コツン、コツン……


「!!?」

 なので、その時部屋の外から聞こえてきたこちらに向かってくる足音に対して、冷静になれるはずはなかった。

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