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ABDUCTION!! ~IN THE ANOTHER WORLD~(凍結)  作者: 迦楼羅カイ
第2部 リメイカー副将と東の大陸
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第93話 これからどうする?

(フロウ視点)


宿でしばらく休んだ後、カインさんは皆を集めてこれからの事を話し合う事にしたようだ。


一階のロビーに5人集まってきた。しかし、あの綺麗な女性、アイナさんは来ていない。


「あれ?アイナさんは?」


「船を動かしてあんまり寝てないから休むってさ。今はベッドで仮眠とってるよ。起こす?」


「いや、いい。後でアイナさんが起きたら伝えればいいよ。」


確か魔導石を使う船で旧型のものは自動で目的地を目指したり、自動で障害物を避ける機能はなかったハズだ。夜通し動かしてたらそれは疲れるだろう。


それにしても、アイナさんは、どうも普通の人間とは違う気配がする。見た目は普通の人間だが、何なのだろう。アイナさんを不快にさせるかもしれないので追及はしないが。


あと、そこのキュリアさんという方も普通の人間ではない。意識しなければ普通の人間との違う気配に気がつかない程の違いだが、何だろう?この方も見た目で判断できない。アイナさんと同じ理由でやはり追及はしない。


「さて…………これからどうする?(カイン)」


「そりゃあ、西の大陸へ殴りこみでしょ?それ以外何があるっていうの?(メレン)」


「いや、去年のあの考えは浅はかだった。殴りこみっていっても、西の大陸のどこに奴等の本拠地があるかわからない。俺世界地図を見たけど、西の大陸は南北合わせたアメリカ大陸並に広いぜ?そこをしらみつぶしっていうのは効率が悪すぎる。(カイン)」


「あめりか?(キュリア)」


「俺らの大陸の名前だよ。とても広いし、技術も進んでいる、俺らの世界の中心とも言える国のアメリカを始めとした国々がある大陸さ。とても広いんだぜ?(ジェルス)」


「話を戻すぞ。西の大陸は広すぎる上に、奴等の本拠地がある以上、どんな(トラップ)があるか分からない。むやみに行くのは危険だ。(カイン)」


「確かに西の大陸は広大な上に山脈が連なっており、全体を回るのは時間と体力がかかりすぎます。どうにか情報が入ればいいのですが…………(フロウ)」


「情報って言っても、どうやって?そんな事それこそリメイカーしか知らないわよ?(メレン)」


「そうなんだよなあ……………そうなると、俺達を狙ってくるリメイカーをシメて吐かせるしかないんだが…………。(カイン)」


「私達が戦ったゲリズさんとか言う奴とかならあっちの方から襲って来そうですし、機会はあると思いますよ?素直に吐いてくれるかは疑問ですが。(フロウ)」


「そうそう。ま、ゲリズみたいな奴が命乞いしてベラベラ情報喋るとか都合のいい展開があればいいんだがなあ………………。(カイン)」


「まぁ、今のところ情報もないし、とりあえず向こうから来るのを倒して吐かせるってのに期待するしかないんじゃないか?時間かかりそうだけど。(ジェルス)」


「ま、しっかりと情報を得てから西へ向かうならそれしかないでしょうね。で?これからどうするの?リメイカーを待ってじっとしてる訳じゃないんでしょ?」


「とりあえず、一旦城に戻ろうか。王様とかに今までの事伝えた方がいいと思うし。(カイン)」


「そうだな。俺はこれからの準備もしたい。あの島じゃ大した物が手にはいらなかったし。(ジェルス)」


「じゃ、お城に向かうに決定ね。その後の事はお城で準備してからきめましょうか。フロウ、キュリアちゃん。二人は何か意見でもある?(メレン)」


「いいえ。それに従いましょう。(フロウ)」


「わたしもありません。(キュリア)」


「よし、じゃあ話し合いはここまで。明日から城に向かおう。」


カインさんが締め括った。立ち上がって大きく伸びをしてジェルスさんの方を向き、ニヤリと笑う。


「さて、ジェルス。記憶を取り戻すために色々やってみようぜ?」


「え?……………いいけど、何か不敵な笑いしなかった?」


「気のせい気のせい!!さ、外行こうぜ!!!」


そう言ってカインさんは外に出る。ジェルスさんも後に続いた。女性二人は部屋へと戻っていく。


……………何か嫌な予感するけど、ま、気のせいだと思う。私も部屋に戻るか……………。女性方とゆっくり話したいな……………。三人とも可愛い人や美しい人だ。特にアイナさんと話してみたい。アイナさんが起きたら話しかけてみようか………………。

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