表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ABDUCTION!! ~IN THE ANOTHER WORLD~(凍結)  作者: 迦楼羅カイ
第1部 拉致された者
6/208

第4話 メレン・マチル

メレン……どこかで聞いた事があるような気がする……だが、思い出せない。多分気のせいだろう。


俺はメレンと名乗った女の子をまじまじと見つめていた。黒い艶のある髪を肩甲骨のあたりまで伸ばしている。肌はやや白っぽい。顔は端整で目が大きく可愛らしい。手足は細く華奢な感じ。


とても可愛い子だ。ただ、こんなに小さい子が拉致されてきたのだろうか。伸長が俺より頭1つ低い。伸長140ないだろう。


「あの……、メレン?」


「ん?何?」


「えーっと、君、小学何年生?」


とたんにメレンの顔つきが不機嫌そうになる。


「今、何て?」


「いや、小学何年」


「私は17なんだけど。」


…………………え?この子……いや、この人………17?俺より歳上……?


とてもそうには見えない。しかし、胸はかなり膨らんでいるし……。


「………はい、これ。」


メレンが小さな手帳を手渡した。メレンの通ってる高校の生徒手帳のようだ。中身をパラパラめくり、メレンに返す。


「どう?これで信じてくれる?」


「あ、はい。すいません、マチルさん……。」


「あー、謝らなくていいよ、慣れてるし。あと、敬語もやめて。マチルじゃなくて、メレンって呼んで。私、そういうの嫌いだから。」


「えーっと、じゃあ、メレン、お前もこれから城に行くのか?」


「うん。行く途中で偶然あなたに会ったんだけど。あ、そうだ。一緒に行こうよ。この犬のレーダー壊れて道がよくわかんなくなってたからさ。」


「別にいいけど……、この犬ってやっぱりアニマロイドか……。」


その犬が口を開く。


「はい、DGです。よろしくお願いします。」


おぉ、礼儀がいい。どこかのクソネコとは大違いだ。


「お前、今どこかのクソネコとは大違いとか思っていただろ。」


「何の事だかさっぱりわからんな。で、ネコ。この犬ってお前の知り合いか?」


「あぁ。こいつは俺より後から改造された奴でな。後輩みたいなもんだ。」


ふーん……。何か犬のほうが先輩っぽいな。


「さ、行こ。」


メレンがさっさと歩き出す。俺とアニマル共も後から追いかける。


で、歩き始めて30分くらい。


「……………。」


「……………。」


………まずい、話す事が全くない。元々女子と話すのは苦手で、ましてや二人(+二匹)きりでは………。この先大丈夫だろうか………。


「………ねぇ、カイン。」


「え、何?」


「………いやらしい事とか考えてないよね?」


「お前みたいなのに手をだしたらロリコン犯罪者じゃねぇか!!考えてねぇよ!!」


「何よ!!私のほうが歳上なんだからロリとか言わないでよ!!」


……………前言撤回。


これから先、賑やかになりそうだ。




本文に敬語とかありますが、


"名前からして主人公達外人で外国語に基本敬語ないのに敬語とか"など思うかもしれませんが、丁寧な表現だと思ってくだされば幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ