表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ABDUCTION!! ~IN THE ANOTHER WORLD~(凍結)  作者: 迦楼羅カイ
第3部 戦いに生きる人造人間
188/208

第186話 カインVSディスター決着

「崩山拳衝ォォォ!‼︎」


「斬撃、海王三叉槍(ポセイドン)ッッ!‼︎」


ズガアアアアアアッ‼︎‼︎


二人の最大の技がぶつかる。ぶつかった際の衝撃で思わず吹き飛びそうになったが、なんとか踏みとどまった。


ガガガガガガガガガガガッッ‼︎


「う、ぉぉぉぉぉッ‼︎打ち勝て…………突き抜けろォォッ!‼︎」


「で、でかい…………まさか、オレの最強の技が………崩山拳衝が…………。うぉぉ………‼︎」


ズドォォォォォォォォン‼︎‼︎


「……………な、なんとか………打ち勝てた………。………‼︎おい、ディスター‼︎大丈夫か!?」


「………ああ。なんとかな。危うく意識が飛びそうになったが。」


ディスターがよろよろと立ち上がる。血だらけだったが命に別状は無さそうだ。


「………ハハッ。強くなったな。カイン。敵わねえや。オレの最強の技まで打ち負けたんだからな。………本当、一年でよくここまで強くなれたモンだよ。」


「いや、正直、わからなかった………。お前も強かったし、最後は打ち勝てるか不安だったんだ。それに………、ゲホッ‼︎………はぁ、はぁ………。」


俺は咳き込み血を吐いた。貰った攻撃の数はそこまで多いわけではないが、内臓に相当ダメージが入っている。


「こんなにダメージ負ってるんだ。一発一発が重かった。勝負は時の運とも言うし、運がよかったよ。」


「へへっ、それくらいはやらねぇと面目たたねぇからな。」


俺たち二人は軽く笑い合う。


「本当………お前なら、いつかリメイカーを倒せるかもしれないな。」


「もう、迷いはないか?」


「ああ。お前のおかげだ。ありがとよ。………じゃ、リメイカーを辞めないとな。カイン。頼みがある。」


「なんだ?」


ディスターがオレに足首を見せる。足首にリングが着けてあり、それにはリメイカーのマークがあった。


「オレのリメイカーの所属を証明しているものだ。これを壊してくれ。自分じゃ壊せないようになってんだ。」


「おう。」


パキィンッ!


小さな斬撃を飛ばしてリングを壊す。


「よし‼︎これでオレは自由の身って訳だ。これから…………しばらくは身を隠すとするか。オレはこの瞬間から裏切り者だからな。きっと刺客が追ってくるだろう。レリカが来るかもしれないな。」


「おい、大丈夫か?なんなら俺たちの仲間に………。」


「………裏切り者云々はオレの問題だ。お前らに迷惑はかけられん。ただ、この問題がひと段落して、もし会えたら………。そん時はまた誘ってくれ。」


「…………ああ。また勝負しようぜ。もっと強くなって。」


「望むところだ。次は勝ってやるからな。………ああ、そうそう。大事な事忘れてたよ。」


バキイッ‼︎


ディスターが腕輪を壊した。


「これでアイヌゼラを縛る鎖の一つが解けたハズだ。お前はまだやる事があるんだろ?」


「ああ。この先に行って、アイナさんを助けるんだ。」


「…………負けんじゃねぇぞ。じゃあ、オレは行くぜ‼︎ありがとうな!また会おうぜ‼︎」


「ああ‼︎気ィ付けろよ‼︎」


ディスターが窓からどこかへ去っていった。………また会える時が楽しみだ。


…………よし。個人的な決着はつけたし、先を急ごう。この部屋の先に階段があるかもしれない。またリメイカーが出てくるかもしれないが、立ち止まってる暇はない。


「アイナさん、待っててください。必ず助けます。」


扉を開け、先に進む。当然のようにリメイカーの雑魚達が集まってきている。


「テメェら‼︎怪我したくなけりゃあ下がるんだな‼︎斬撃、三又螺旋(トライデントスパイラル)‼︎」


ドガアアアッ‼︎


「雑魚達はこっから来たのか…………階段はこっちか?」


とにかく進もう。俺は通路を再び走り出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ