第103話 報告
前回はあまりにも内容が薄かったと反省しております。
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「いつもの事じゃねーかァァァ!いつもは高クオリティだと言うのかこのマヌケがァァァァ」
とか言われたら何も言い返せないのですが。
あたしはサーリッシュと別れた後レリカの元へと向かう。レリカのいる場所(去年ディスター達と会議をした場所)は建物の奥。この建物自体相当デカいので、大変と言えば大変だけど、急いでいる訳でもないとでのんびりと向かう。
レリカのいる部屋のドアを開く。部屋の中にはレリカと茶髪の女の子がいた。名前は確か…………エルニーナ、とか言ったっけ。名字は知らない。
「あら……………お帰りなさい。クーヤ。まあ座って。」
「はいはい。」
あたしはテーブルに腰かける。あたしの目の前に飲み物(酒ではない。………ハズ。メレンが酔っぱらったため、微弱にアルコールが含まれているのかもしれない。)が出される。レリカはいつもの様に暖めたウォクのミルクに砂糖を大量に入れている。
「あなたはちょっと席を外してくれない?二人で話をしたいの。」
そう言われたエルニーナが立ち上がり黙って部屋を出ていった。…………どうもあの子は普通の人という感じがしない。精気があまり感じられないというか……………。
「で、どうだった?強くなってた?」
「カインとジェルスと軽く遊んできたけど……………かなり強くなってるわね。二人ともディスターとほぼ同じレベルまでいってるわ。」
「そう……………。できればポーテンくらいまでいって欲しかったけど…………一年でそれは高望みし過ぎかしらね?」
「……………ま、後は実践の中で強くなるでしょう…………。でも、考えがあるとは言っても、あんまり放っておくと、貴女を殺れるまでになるかもよ?」
「……………本気でそう思ってる?」
「ま、貴女程の化け物になるなんて到底予想できないけど。」
「ま、わたしを超えるとしても、そうなったらそうなったで策はあるけど。」
「………………そうそう。あの子達に仲間増えてたけど、その中に人造人間がいたわよ?」
「へえ…………。それって、試作品として、野放しにされた…………確か、アイヌゼラとかいったっけ。」
「……………知ってるの?…………て当然か。まぁ、完成品と違って力は低いし、どうという事はないだろうけど…………。」
「ま、それでもサーリッシュを楽に殺れるくらいでしょ?…………あっちの世界の人間でもないし…………。残しておくとめんどくさそうね………………。」
…………何か考えがあるようだ。それにしても、こいつはしょっちゅう考えがあると言っているけど、何を考えているのかを話してくれない。別にいいけど。
「………………ねぇ、ちょっとディスターとサーリッシュに用事があるの。呼んできてくれない?」
「………………指令……………って訳ね。わかったわ。ちょっとまってて。」
あたしは部屋を出てディスターとサーリッシュを呼びに向かう。途中、エルニーナとすれちがった。
「……………貴女、どうしてリメイカーに?どうみても幼い貴女が。」
「……………不可抗力だったんです。入らなければならなかったんです。」
それだけ言って立ち去ってしまった。不可抗力……………?どういう事だろう……………。
…………あたしが気にしても仕方ないか。二人を呼びに行こう…………。