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第34話
探していた。
やり方を探していた。
答えを探していた。
そのまま、
続けた。
学校では、
同じように過ごした。
問題はなかった。
あるとき、
一人の女子を見た。
理由は、
よくわからなかった。
でも、
気になった。
それで、
少しだけ見ていた。
それだけだった。
しばらくして、
気づいた。
友人も、
同じ相手を見ていた。
隠してはいなかった。
聞けば、
すぐにわかった。
同じだった。
少しだけ考えた。
比べた。
自分の方が、
上だと思った。
性格も、
学力も、
見た目も、
体も。
負ける理由はないと思った。
しばらくして、
結果が出た。
選ばれたのは、
自分ではなかった。
そいつだった。
そこで、
止まった。
理由を考えた。
何が違ったのか、
考えた。
答えは、
すぐには出なかった。
そのまま、
中を見た。
見えていたものを、
そのまま見た。
綺麗ではなかった。
歪んでいた。
そこで、
少しだけわかった。
自分は、
そういうものを持っている。
それを、
初めて認識した。
あとから考えた。
別の理由もあったかもしれないと思った。
相性だったのかもしれない。
相手が、
まだ子供だっただけかもしれない。
でも、
そのときは、
そこまで考えなかった。




