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     ネコ耳少女現る!?

ぬこという少女にとんでもない発言をされてから、1時間が過ぎた。

海斗はものすごい勢いで、ぬこの前から立ち去り、瑠奈を墓石の前に花瓶を置きその中に花を挿して、荷物を持って学園へ走って帰った。

全力で、殆ど信号無視で走り去る。

途中事故に合いそうになったが、そんなのを気にしてはいられなかった。

今回のはものすごいストーカーに出会った。そう思うことにした。

あんなのに長時間関わっていると、本当に変な事になりそうだ。

海斗は学園に着くと、直ぐに自分の部屋に荷物を置き、食堂に行った。


食堂ではもう夕食が始まっていて、運動系の部活をしている人以外は殆どが食べ終わっていた。

海斗はそんな中、夕食を食堂のキッチンにいるおばさんにもらい、いつも使っている席に座り、手を合わせた。

「いただきます」

海斗は目の前に箸を持ち、夕食であるハンバーグに手をつけた。

今日の夕食は、コーンスープとハンバーグと白飯とサラダ。

それ以外にも、デザートとしてケーキ、プリン、ゼリーが選ぶ事ができたが、海斗は特別におばちゃんに頼んで、野菜ジュースにしてもらった。

海斗は幼い頃から毎日野菜ジュースを飲む、健康マニアなのである。

カロリーの高い、ケーキ、プリン、ゼリーなんか食べると太るし、健康に悪いと思っている。

こういった海斗の考え方は、学園内でものすごく有名で、海斗に何かプレゼントする人は大抵、健康食品を上げるというのが定番になっていた。

「海斗、遅かったな帰ってくんの」

海斗に一声かけたのは、海斗と同じクラスの不良金髪ふりょうきんぱと言われている、桜丘学園内問題児その2の香坂義彦こうさかよしひこだった。

そんな義彦と海斗は中等部1年からずっと親友で、今では食堂で一緒にご飯を食べる仲である。

義彦は海斗が帰ってくるのを待っていたらしく、キッチンのおばちゃんにもらった夕食を海斗の横の机に並べて食べ始めた。

海斗と義彦は食事を食べながら会話をしだした。

「まあな、変なのに逢ったんだよ」

海斗は今日何度目かのため息をついて、ご飯とハンバーグを一口食べた。

「変なのって、変態という名の紳士淳也のことか?」

「いや、あいつはただの変態だし、それとは違う」

海斗は今日起こった出来事を淡々と話し出した。

その話を笑いながら、嘘だろ?ありえない。とか義彦は言った。

まあ、確かにネコ耳とかありえないし、普通はそんな人間いない。

あいつは寧ろ人間ではない。そう海斗はぬこの事を思うようにした。

「まあ、ここまでくれば逃げれたんじゃねぇーの」

「確かにな」

といくらなんでも、学園まで来ない。

義彦にそう言われて、海斗は安心してなんだか気が抜けた。

海斗と義彦は夕食を食べ終わり、席から立ち上がり皿をキッチンのおばちゃんのところへ持って行った。

キッチンのおばちゃんは、男2人に微笑みながら、今日は2人共夕食おそかったな。と言って、最近は外で物騒な事件が起こっているから気をつけな。言い足して、食器をいつものように洗い出した。

おばちゃんはいつも早い時間に食事をしにくる2人が、今日に限って遅かったから心配していたのだろう。

そう思うと海斗はなんだか嬉しくなった。

「じゃあ、俺部屋に戻るな!」

「じゃあな義彦、また明日」

2人は食堂前で別れて、義彦は東寮にそして海斗は中央寮に帰って行った。

もう空は真っ暗で、海斗は夜の特別授業に遅刻しないように、走って自分の部屋に帰っていくのであった。

まだまだ夜は長い。

今回はぬこ登場せず。

次回から展開が進みます。

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