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     神の遺産と子守唄 その2

今、海斗は食堂で昼食を貰う為に並んでいた。

ぬこが転入してきてもう、1週間が過ぎようとしていた。

あれから海斗とぬこは殆ど会話をしていない。

いや、海斗がぬこを避けていてぬこが話そうとしても話せないので会話が成り立たないというだけだであるが・・・・・・。

まあ、そんな事は今の海斗にはどうでもよく、海斗はもう1つの悩み事に頭を痛めていた。

「海斗、テスト勉強どう?」

そう海斗に声をかけてきたのは、香坂義彦だった。

義彦は海斗の肩をポンと叩いて、いつもなら俺がいる事直ぐに気が付くのに、今日は気が付かないなんてどうしたんだよ!と言って、海斗を心配そうに見てきた。

海斗は昼食を貰う順番が着たので、一度義彦の方を見た後すぐに、キッチンのおばちゃんからおいしそうな昼食セットを貰った。

今回もちゃんと、海斗専用の野菜ジュースがついている。

海斗は昼食を貰う義彦を待った後、2人一緒にいつもの席に向かった。

「最近テストで悩んでる」

「そうか!海斗は俺から見れば出来る奴なのに~悩むのか!この嫌味男!!」

そう義彦は片手で昼食セットが置かれたおぼんを持ち、海斗の肩を肘で叩く。

海斗は嫌そうな顔1つせずに、まあ、オレだって必死なんだ。と一言言った。

「あ、ぬこちゃんも来てたんだ」

海斗がいつもの席に座ろうとしたとき、海斗の目の前にアレがいた。

それもアレと義彦が仲良さそうに話している。

アレは楽しそうに義彦と話しだし、義彦はいつものようにその席に座った。

海斗も座る場所はいつもここで、アレを避けたいから別の場所に行こう。なんてアレと仲良く会話をする義彦には言えず、そのまま席に着いた。

「なあ、ぬこと何時知り合いになった?」

海斗は素朴な疑問を義彦に投げつけた。

義彦はアレ・・・・・・ぬこと顔を見合わせた後、一言海斗が朝バイトでいない朝食の時と言った。

ここのとこ最近、海斗は朝と夕方合わせて5時間バイトをしている。

朝のバイトは学園の外で新聞配達をして、夕方はこの大きな学園に備え付けてある学園街の小さな人気カフェでケーキを作る仕事をしている。

このカフェには夕食も付いていて、忙しいこの時期は夕食はほぼ毎日カフェで済ます。

朝食も、最近海斗はお金を稼ぐために、朝の新聞配達の仕事の時間を増やしたため、朝ごはんを食堂に来て食べる暇があまりなく、いつも学園の外のコンビにでパンを買って、授業に出ていると言うわけだ。

なので、朝も夜も食堂に来る時間は無く、今日まで1週間食堂には一度も来ていなかったのだ。

今日はなんとなく、昼食を久々に食堂で済ませたいと思ったので来た海斗だったが、まさかこんなことになっていたとは思ってもいなかった。

「海斗さんは、どうしてぬこのこと避けるでしか?」

ぬこはそう一言言った後、全ての昼食を食べ終わり、手を合わせてご馳走様という。

その後、何一言も言わずに、ただ悲しそうな顔で海斗を見つめた後、どこかに行ってしまった。


何も言えない。

海斗の中で、何かがぬこを否定している。

それは今の海斗には分からないし、何なのか知らない。


海斗はただ、昼食を食べるのだった。

これで一時1週間停止はいります!

テストが12日に終わるので、それまでは大量に残った冬休みの宿題をしています(笑)

また5日後に会いましょう♪

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