初出勤
入社式は10分くらいで終了した。いちおう軽くご挨拶を申し上げたが、内容は割愛する。
入社式の後には、会社の規定等の説明を受けた。説明をする際に度々「ここはちょっと黒寄りのグレーな部分なんだけど〜」といった表現が登場したのが少し(かなり)怖い。でも正直に言ってくれたのでヨシ!!!
労働組合に関する話もあった。我が社には一応労働組合が存在するらしい。でも、社員の大多数が役員なため、現在労働組合に入っているのは35歳の若者ただ一人ということだ。肩身が狭そう...
お昼ご飯を食べ、新人研修に移る。この日は電話のマナーを教わった。我が社は名前が無駄に長いので、電話を受けた時の「はい!○〇〇です!!!」というご挨拶で確実に噛む。研修を担当してくれた50代前半のおじさんもいまだに噛むらしい。わしが社長になったあかつきには、社名をおさかなカンパニーとかに変更してやろうと思った。
研修は終わったけど退社時刻までまだ時間がある。なにして時間潰せばいいのかと困っていると、おじいちゃん社員が大きな段ボールを抱えてやってきた。地理・地学系の古い論文がぎっしりと詰め込まれている。我が社の社員さん(今はもう退職されている)のお知り合いが大学の先生だったらしく、その先生が蓄えてきた論文(教え子や知り合いの研究者から送られたもの)を譲り受けたらしい。大事な資料ではあるものの場所を取るので、スキャンで電子化してから捨てているそうだ。研修の合間の暇な時間に、こいつのスキャン作業をやることになった。良い暇つぶしになりそうだなぁと思った。