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採用活動とコーヒーメーカー

「高校球児」


 スカウトサイトで学生漁りをしていると、すんごい人材がいた。なんとバリバリの元高校球児である。高校時代は甲子園出場を目指して練習に励むも残念ながらベンチ入りと甲子園出場は叶わず。裏方として懸命にサポートを行い、そのノウハウを後輩に伝えた結果、翌年後輩は見事甲子園出場を果たしたらしい。


 継続力、気配り、情熱をアピールする彼の自己PRに目が眩み、気づけばオファーを出していた。よくみると彼の元にはすでに数百社からのオファーが舞い込んでいる。うちに来るわけねぇか...



 と思っていたのも束の間、元高校球児くんからオファーの承諾通知がきた!これで双方向のやり取りが可能となる。面談の案内を送るとすぐに返事が来て、とんとん拍子に面談の日程が決まった。会社の面子はどちらかというとインドア派の人間が多く、みんな元高校球児くんに興味津々であった。もちろん僕もその一人である。楽しみだなぁ。



 面談日の1週間前、元高校球児くんから用事が入ったので面談をずらしてくださいませんかという連絡が届いた。用事が入ったんなら仕方あるめぇ。面談を1週間ほどずらした。まあお楽しみというのは後にとっておくものであります。





 再設定した面談日の前日の夕方、メッセージが届いた。インフルになったので面談をキャンセルしたいという。インフルなら仕方あるめぇ。じゃあ次の日程を...と思ったけど、多分この人、面談来る気ないよね...


 一応、回復後に面談を希望される場合はご連絡くださいとメールしたが、案の定連絡が来る気配はない。そうだよな...数百通オファー来てるのに、うちみたいなウルトラスーパー極零細企業を受ける奴なんていないよな...



 元高校球児くんの将来の成功を祈っている。メールの文面やリアクションの速さなどは、僕よりしっかりしていた。大学野球部で鍛えられたんだろうな。



「あたな」


 最近新卒向けのスカウトが不調である。オファーを送ってもなかなか学生くんが面談にきてくれないのだ。


 どうしてなんだろうと学生へのスカウトメールを読み返してみると、「あなた」が「あたな」になっていた。おもろい。「あたな」になってたのは三〜四通だけで、あとの数十通はちゃんと「あなた」で送っている。「あたな」が原因で人気が落ちているわけではなさそうである。



「コーヒーメーカー」


 弊社にコーヒーメーカーがやってきた。書いてて気づいたけど、コーヒーメーカーって伸ばし棒比率が高すぎてタイプするのが面倒なので、今後はコーヒーマシンにする。


 このコーヒーマシンはカプセル式のやつである。カブトムシゼリーみたいな容器にコーヒーの原液?が入っていて、そいつがマシン内でいい感じにお湯に溶け、なんかいい感じに出てくるらしい。 わからん。




 早速試してみる。まずカプセルを選ぶ。僕は勇敢なので、初っ端から思い切ってカフェラテをいただきます。見せてもらおうか、ネスカフェの新兵器の性能とやらを。


 カプセルをセットし、蓋を閉める。蓋を閉めるときに結構力がいる。多分この時カプセルに穴をあけているのだろう。ダイヤルつまみでお湯の量を調整し、コップのマークを押す。多分これがスタートスイッチでしょ。知らんけど。


 マシンは、ごー、うぃーん、と音を立てたあと、コップにコーヒー牛乳色の液体がじょぼじょぼ注がれる。コーヒー牛乳って何色なのだろう。専門家に聞いてみたい。


 この液体、結構跳ねる。コーヒーを入れるときは、汚れてもいい格好でやるか、マシンの作動音がしたら直ちに退避する必要があるだろう。


 20秒ほどでカフェラテができた。ちゃんと表面が分厚い泡で覆われ、味もそれなりに美味しい。次はもう少しお湯を少なめにしようかな。




 コーヒーを入れ終わった後、空のカプセルがマシン内に残る。このカプセル、空とは言いつつも、結構な重量があるのだ。もしやこの中にカフェラテ残ってんじゃね???!!!???と思い、カプセルの側面を押し、フタに小さく空いた穴から出る液体を飲んでみた。


 ただのお湯であったので、思わず「薄っっっっ!!!」と叫んだら、おじいちゃん社員が笑いながら、


「そんなことをするあなたは素敵です」と言う。なんて素敵な褒め方なんだろう!!!

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