04 AFG
自分の魔力量、属性が分からないまま次の日を迎えた。そして、今日から本格的に授業が始まった。
「お前、面白いな。魔力が測定できないなんて」
昼食を食べながら、久我が後ろを向いて言ってきた。今は、昼休み中だ。
「面白いわけ無いだろ。魔法は使えるのに、魔力が測定できないなんて……」
「お前、魔法は使えるんだな。尚更面白れぇじゃねぇか」
はぁ……何が面白いのか……。こっちは、混乱しているというのに。
「そうだ、壱! 一緒に"AFG"やらないか!」
「AFG? 何だそれ」
「え!? お前……AFG知らないのか、世界中でプレイされてるゲームだぞ」
「聞いたことも無い……」
AFG――通称、All・Fight・Gameというらしい。
ゲーム世界(?)に入り込んで、魔法や武器等を使って戦うゲームらしい。
「まあとにかく、今日の放課後やりに行こうぜ!」
「わ、分かった……」
よく分からないが渋々了承した。
授業も終わり、下校の時間になった。
「やっと、授業が終わったぜ。よっしゃ、行くぞ壱!」
久我に無理矢理手を引っ張られて、学校のすぐそばにある大きいショッピングモールに来た。
ショッピングモールの地下に移動すると、巨大な施設があった。そこには、高校生や大人が大勢いた。
「おぉー! 初めて来たぜ、日本一デカいAFGセンター!」
久我は、興奮して飛び跳ねていた。
AFGをプレイするためだけに造られた特別施設"AFGセンター"―― 日本でも、数多くの場所に設置されている。
「で、これはどんなゲーム何だ」
「まあまあまあ、見てればすぐ分かるよ」
目の前にある巨大スクリーンには、今行われていると思われる試合が映し出されていた。
森の中で、剣や銃を持った計6人が魔法を駆使しつつ、戦っている。
この試合は、3対3で戦っているようだ。
剣を持った一人が、相手の一人を斬った。
斬られた相手は、光る粒子となって消えていった。それは、入学試験の時の魔物の消え方と同じであった。
「お、おい、あいつ死んだのか」
「いや、現実では生きてるよ。あっちの世界では、死んだことになるけどな」
残りの二人も倒され、試合は終了した。
スクリーンで試合を見ていた人達は盛り上がっている。
「よっし、俺らもやろうぜ。先ずは登録しなくちゃな」
受付に行き、登録手続きを行った。
「登録完了! ワクワクするぜぇ!」
ゲーム世界に入る入口へ移動した。
エレベーターが幾つもあり、そこからゲームの世界へと入るらしい。
エレベーターに乗り、下へと進んでいく。
乗っている時は、何も無く普通だった。
エレベーターが止まり、扉が開いた。
扉の先には、剣を持つ人、銃を持つ人、鎧を着ている人など、様々な人が沢山いた。
ここがゲーム世界なのか……。
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