オフィスで幼馴染と美人上司がバチバチなんだが...
マヒロが会社にやって来て、二週間ほど過ぎた頃。
「このラックの商品アイデアうまくいけば、
当たると思うんすよね?」
「そうね。組み立てもそんな難しくないし、
収納スペースも広過ぎず、狭過ぎず、ちょうどいいかもしれないわね...」
「値段以上の価値を消費者に提供できると
考えます」
「流石、山吹シンジくん!」
俺の頭に。
美人上司が、そのきれいな右手で優しくポンポンしようとしたその瞬間だった。
俺が美人上司の山野井さんとイチャイチャしようとしているところに。
マヒロの奴が、わざとなのか、割って入った。
「すみません、山野井さん、この資料目を通してもらえますか?」
「あー、いま、いいところだから、
また後でね?」
「そんな!私、頑張って纏めたんです!
円グラフと柱状グラフで、わかりやすくしてみたんですが、どうでしょうか?」
「分かったわ。見てあげる」
マヒロは、それから、俺のことを
ドーンと突き飛ばした。
「仕事しなきゃ、でしょ?」
「あ、ああ..」
俺と美人上司とのイチャイチャ風景に
対して。
こんな邪魔が。
マヒロによって幾度となく繰り返された頃。
俺はマヒロとふたりだけで、
オフィスに残り、
残業する羽目になったのだが。
マヒロの奴が、やたらと張り切っていた。