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俺はドスケベじゃないと声を大して叫びたい。てか、男はみんなエロいよな。てか、それが健康な証拠であってな!
「こ、の、どすけべ!」
「シンジとは今日限りで別れる!
そんなに女子高生が良ければ、ジェイケーと
付き合えばいいでしょ!」
「どーせ、私は二十歳過ぎの
BBAですよーだ!」
「あ、いや、おまえな、、 」
道の真ん中での喧嘩であり、
周りの連中がやたらと俺らのことチラチラ見てた。
俺は恥ずかしくなり、マヒロを抱き寄せ、
そそくさと人混みなる雑踏から逃げようと試みたが、
マヒロに拒絶された。
「触るなっ!!」
ピシッとマヒロに右手の甲を思い切り叩かれて
俺は手を引っ込めざるを得なくなったんだ。
さて。
マヒロは俺のこと、何か汚いものでも
見るような目で、足早に逃げるように、
「シンジのバーカ!」
という捨て台詞を吐き、俺の前から姿を消した。
思えば。
それが、突如訪れたマヒロとの別れだった。