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クラゲに乗って行こう

作者: 相浦アキラ

碧いクラゲの 日傘を持った

君の素肌が 碧いから


今夜は窓から迎えに行くよ


買ったばかりの 大きなクラゲ

碧くて大きな 私のクラゲ


そんなクラゲに 乗る私

君へと右手を 差し出すよ


フーワン フワーン フワリーン

碧くて小さな君のクラゲ


フーワン フワーン フワリーン

碧くて大きな私のクラゲ


そして 君は

ブヨブヨの 私のクラゲに

大きな碧の 私のクラゲに


私の右手を そっと取って

ゆっくりと 乗ったんだ


ネグリジェの裾を 膨らませて

小さなクラゲを 引き連れて


さあ 星を見上げよう


見上げると 紺の空に

銀色の星達が 瞬いている


さあ 星を見下ろそう


見下ろすと 街の灯が

碧の向こうで 碧く輝く


クラゲがフワフワ揺れるから

見下ろす星が 小さくなるよ

見上げる月が 大きくなるよ


クラゲの触腕 揺れ揺れて

私の心が 揺れ揺れて

君のネグリジェ 揺れるから

きっと宙まで きたんだね


だから 今夜だけ

今夜だけは 二人で


大きなクラゲの 傘に立ち

小さなクラゲの 夜傘を握り


星の雨に打たれて

鼓動だけを 感じて

ゆらゆらと 揺れ揺れていたい


フーワン フワーン フワリーン


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