第3話 人?が来た
自分の妄想でこの物語は進みます
「……あの」
「ん?」
「外見てたら誰か来ました」
「宗教勧誘かなぁ……」
━━━━━━━━━━━━━━━
「粗茶ですが……」
「ありがとうございます!」
「えっと、どちら様で?」
「あー、僕は魔王やってます。名前はマオで、今年で132歳になります。女です」
「……え、世界征服とかしちゃう人!?」
「しませんよ?魔王と言っても、血筋的に魔族の王ってだけです。我々魔族は、死ぬことが出来ないので基本世界を適当に回ってますから、安全ですよ!」
「そうなんですか……して、今日魔王さんはこちらにどのようなご用件で?」
「アカリさんに会いに来たんです」
「およ?私の事呼びました?」
「僕のこと覚えてますか?」
「んー?もしかしてラーの娘ですか?」
「そうです!」
「大きくなりましたね!どうしたんですか?急に」
「あの、その……しばらく匿ってくれませんか?」
「え、何かやらかしたの?」
「違うんです!お母さんが早く孫の顔が見たいってしつこいんです!」
「なるほど。いい案がありますよ!ご主人様!どうですか?この子とっても可愛いですよ?子供、見たくないですか?」
「いや、年齢差」
「あの!僕はただ匿って欲しいだけで!」
「そんなこと言わずにご主人様と結婚しましょ?私もしますから」
「なんで結婚させたがるんだお前は!俺は誰とも結婚しないしこの先付き合うこともない!」
「ご主人様、もしかして……」
「男が好きな訳でもないからな?」
「……ああ、スライム娘が好きなんですね?」
「人の性癖を勝手に見ないでくれるかなぁ!?」
「……あの?」
「ああ、ごめんごめん!マオさんを匿うのはいいんだけど、条件があるんだ」
「条件……」
「アカリの飯を作って欲しいんだけど……マオさんは料理できる?」
「できますよ!料理系のスキル全部もってますし、レベルも1番上です!」
「え、料理にもスキルあるの!?」
「はい!でも、なんでアカリさんの料理を私が作るんですか?アカリさんなら1人でも……」
「私、思うんです。料理ってめんどくさいなーって」
コイツマジで殺してぇ……
「……ご主人様?(ニコッ」
なんでもないです……
「わかりました!ご主人様さんの分も作って大丈夫でしょうか?」
「ちょっとまって?俺の名前はレン。言わなかったか?」
「レンさんですね!わかりました!」
「ちなみに何作れるの?」
「次元を超えた様々な世界の料理が作れますよ?」
「次元を超えた……なら、日本料理って分かるかな?」
「えーと、醤油とか使うやつですね!レンさんは日本から来たんですか?」
「まぁ、そうだね」
「珍しいですね!でも、この世界にも日本人が増えてきたんですよね。神は何を考えているんでしょうね?」
「神?」
「ご主人様、神は神です。GODですよ」
「そんなのいるのか……」
「地球にはいないんですか?」
「現れたことがないからなんとも言えん。神を信仰してる人は普通にいるけどね」
「シャイなんですね」
「そうかもな」
「それでは、僕ご飯作ってきますね」
「あ、お願いします!」
「そういえば、私ご主人様の身体完全に支配できるようになりました」
「サラッと怖いこと言うなよ……何もするなよ?」
「もうしてます。ほら、ご主人様の身体がだんだん女の子に……」
「それ前から出来るやつだろ」
「そうですね。特にご主人様の身体は面白くないんですよ」
「はぁ……なんでこんなやつに寄生されたんだ……」
次回も見てね