まだ隠された異変
今回は少し短めです!
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『……んん…あっ…寝てた…。』
どれくらい経っただろうか、目を開けると外はすっかり明るくなっていた。
僕はまだ寝ている彼女を起こさないように、大きな欠伸をしながらベットから離れ、近くの川で顔を洗った。
“昨日の夜なんか変だったよなぁ„それが頭に真っ先に飛び込んできた。いまだにあの得体の知れない生き物の事は忘れられてないけど。
そういえば自分でいうのもなんだが僕は猫に似た人間なため視力は良く、暗いところでもはっきりと見ることができる。
…まあ元々猫なんだけど。
特になにか出来るわけでもないのだが…。
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とりあえず顔を洗い終わった僕は少し早く走ってすぐ戻った。彼女も丁度起きたようだ。
『おはようございます…。』
むくっと布団を捲り、半目のままで相変わらず小さな声だ。
『おはよう、よく眠ってたね…。』
僕は彼女をまじまじと見ながら棒に魚を通し焼く。若干昨日の疲れは残っている気がするが、このくらいなら気にしないことにすることにした。
『あっ、焼けたー』
気が付くとお魚はこんがり焼けており顔を洗っている彼女に手を振って呼ぷとすぐ走ってきた。
『わぁ…!おいしそう…』
彼女は棒に通したお魚にちまちまかぶりついた。
『おいひ…』
『でしょ、お魚は凄くいいんだよー』
お魚は僕の大好物なので、その話になると何故か止まらない。
『…お魚、好きなんですか?』
くすりと微笑みながらこちらを見ている。
僕は我に返ると恥ずかしさを隠すように一気に食べ終え、席を外した。
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二人とも食べ終えると彼女はベットの上で座って外をぼーっと眺めていた。僕は前に壊れた家具を作り直そうと設計図を書くことにしよう。
『うーん…こーして…あーして…。』
パッと思い付かないため、毎回こんな感じで考え、きちんと計画しながら設計するのが僕のモットーだ。
しばらくその時間が続き…。
『よし、設計図はこんな感じかな。』
ようやく書き終えると家が見えるすぐ近くの森へ木材を探しに出掛けた。昨日のところがまだ荒れていたのがすぐ目に入った。そして何か変な臭いがする…。
『…っ!!』
口を手で塞いだ。
真っ赤に色褪せた“血だまり”がそこにはあった。得体の知らない肉片はピクピクと動いている、そしてその臭いは奥に続いていた…。僕は木材を取って家に戻り、家具を建て直してから行くことを密かに心の中で決意した…。
[血だまりの正体はなんなのだろうか、密かに僕は恐怖した]
次回も頑張ります!