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さっきの子性格は残念だけど顔はそこそこよかったな
「ようルーズ」
「リーフ。来てたのか」
ルーズは俺の従兄弟。母親が姉妹
「当たり前だろ。アンナおば様のお誘いなのだから」
「リーフようこそ」
アンナおば様…もとい皇妃さまが来た
「本日はお招きいただきありがたく存じます。」
皇妃さまが笑われた
「リーフ。今までみたいにアンナおば様って呼んでいいのよ」
「はい。ですが今日は公式行事ですので」
「それもそうね。楽しんでいってね」
「はい」
皇妃さまは他の方々に挨拶にいかれた。
「ルーズルーズ。さっき向こうにいた人たちが言ってたのを聞いたんだけどさ、今日オリヴィエ家のミプリカ嬢が来てるらしいな?」
「あぁ。いるぜ。かわいいんだよ。なんで今まで社交界に出てこなかったのか気になるくらいに」
俺はルーズの言葉に驚いた
「ミプリカ嬢は出てこなかったんじゃなくて出てこれなかったんだよ。つかクルトン国ではミプリカ嬢は【社交界の華】って言われるくらいに有名だぞ」
「えっ」
ルーズが驚いた
「ミプリカ嬢はクルトン国のトップ校ラフィア学園に初等科から高等科まで通っていたのだからな。つまり6歳から15歳までの9年間クルトン国にいたんだ。ユカルタで話題になるはずがないんだよ。」
ルーズは意味がわからないような顔をした