あばばばば
皆様、お久しぶりです作者の星川です。不定期連載で「秘密結社KJラボ☆」三章再開です。内容はまだ決まっておりません。。。(*゜д゜*)!えっ、作者そんな無責任なことでいいの? 作者はそんなやつです。
それでは、三章スタートです。内容は
「あ~ば~ば~」
扇風機の首振りヘッドの前を占領した顔半分ほどのサングラスをしたKJは今年、小学2年生になった。
KJとは、父、宮里賢治が、息子、賢太を自分の名前と紛らわしいのと、呼ぶのがイキじゃない? と、言うことで賢治の息子、Kenji Jr でKJと呼ぶようになった……ノリである。
台所からダイニングのKJを呼ぶ女性の声。
「KJ、宿題は早くやっちゃいなさい」
「OK! 分かったすぐするよ~」
「ムムム?! やけに素直ね」
と、台所からダイニングへ顔を見せる花巻若葉。
若葉は、今年、大学生になったKJの母、涼子の妹で若い叔母である。
ダイニングには開かれたランドセルが在るだけで、すでにそこには、KJの姿はない。
「チッ! 公園に逃げたか」
と、若葉は怒る風でもなく微笑ましく見送って、夕飯の買い物へ出かける。
宮里家の玄関を出るとすぐ隣は大きなタコの滑り台のある公園だ。
このタコの頭をくり貫いたアジトで、KJは友達の、牛乳瓶の底みたいな眼鏡の痩せっぽち"ソロバンねずみ"と、でっぷりお腹の巨体で肉屋「花田」の八男"肉屋のはっちゃん"は、町でも評判のワルガキ一味、「秘密結社KJ」のメンバーだ。
秘密結社KJは、"ラボ"と呼ばれるKJの父、作家の賢治の書斎からイタズラのアイデアをひらめいては、町内の犬、ネコのおひげを切ったり、KJが執着している大人の女の胸を触るワルさを日夜繰り広げてる悪の組織だ。
まあ、組織と言っても現在、子供3人のほそぼそとした物であるのだが……。
と、そこへ乳房を揺らして担任のマチ子が通りかかる。
ソロバンねずみが右の口角を上げてKJへニヤリ、
「だんな、獲物が来やしたぜ」
KJ尚、悪いお顔をして、
「そちも悪よの越後屋、グヘヘへ……」
賢治の書斎で見た資料の時代劇のDVDの悪代官と悪商人だ。
「では、行って参れ、八郎佐衛門よ」
「ハッ!」
肉屋のはっちゃんは、お腹を揺らして、公園へ差し掛かる日傘のマチ子を付け回す。サササ、ササ、公園周りの植え込みに身を隠し、はぁ、はぁ、はぁ、と息を荒気る。(まるで中年へんたいオジサンだ)
胸を踊らせたマチ子が公園の入り口へ差し掛かる。
待ち構えるはっちゃん。
「ワッ!」
マチ子は、はっちゃんが飛び出す前に、はっちゃんの前に現れ驚かせた。
「ふぁ~、マチ子先生びっくりした~!」
「そう毎日、先生も胸ばっかり触らせませんよオホホ……ムニュ!?」
エッヘン! と、胸を張るマチ子の背後から、少年の手が伸びている。
ムニュ、ムニュ……。
「いや~ん、まいっちんぐ♥」
「敵を欺くにはまず味方から、すまぬ八郎佐衛門よ。お主の死は、ワシがおいしくいただいた」
KJがマチ子の胸をモミモミして満面の笑み。
「そうよね、敵を欺くにはまず味方からよねKJ」
「ハッ!(はかられた)」
さらにKJの背後に現れた若葉が、KJのこめかみをグーの拳を尖らせて、その先端で挟みこんでグリグリする。
「あ~あ~だ~」
締め上げられるKJ。
「あんたもちょっとは反省しなさい!」
と、そこへカラン、カラン、カラン、下駄を鳴らして普段見かけないオジサンがやってきた。
「ちょっといいかな君たち……」
つづく




